お店でレトロなパッケージにひかれて購入してしまったヘアクリーム。
ふわっと広がる甘酸っぱい杏の香が、タオルミナの思い出を呼び起こしてくれたんだよ。
ん年前のちょうど3月下旬、さばをのイタリア初上陸地は、ローマでもフィレンツェでもなく、
南のシチリア島であった。
右も左もわからないタオルミナで、使いはじめたのがガルニエのアプリコットの香のシャンプーだった。
タオルミナは欧米の裕福な人々が長期のバカンスをすごす、いわば高級リゾート。
おしゃれなブランドショップ、スイーツのお店やレストラン、気の利いた音楽の流れるバール、
歴史的な建物や教会や遺跡、もちろん地元の人が通うスーパーや市場・・・
栃木に無いものがいっぱいだった。
田舎者のさばをが初めてディスコに行ったり、ブリオッシュという美味しいパンがあることを知ったのも、
タオルミナであった。
週末には電車で近隣の街を散策したり、レンタルバイクで海岸線をぶっちぎったり。
語学学校の友達ができてくると、ほとんど毎晩飲みに行っていた。
カッサノバ・バーは夜のみんなの集合場所だったんだ。
明日の宿題のことで気が気でないさばをに、
クラスメートのジョーは ”大丈夫、俺もまだだから帰ってから一緒にやろう”
といいつつ、瞬く間に午前2時。
”こりゃ、宿題は無理” と本気で酔っ払ってたら、 ”帰るぞさばを!”
まさかの深夜、泥酔でプリントを仕上たものだった。
エトナ山が見えるバルコニーでパーティしたり、
イタリア人グループに混じって、チュニジア・ツアーに参加したり、
会員制のプライベートビーチのレストランで絶品ムール貝を食べたり・・・。
今思うと一介の会社員だったさばをが、身分不相応な体験をさせてもらったものだな~。
香って思い出の導火線だね、いろいろなことがあふれてくるよ。
当時、デジカメやブログを知ってたらこうした貴重な体験を形に残せただろうか・・・、
そうは思わない。
良い事も悪いことも過ぎてしまえば終わったこと。
人は思い出に生きることはできない。
でも、このところマンネリのろくでもない日々で、思考がネガティブになりがちなのだ。
こんな気分のときは、いやなことや、いやな奴のことばっかり思い出してしまう。
だから、杏の香が楽しいこともあったってことを思い出させてくれてよかったな~
ってそういうお話です。
(写真の日付は初期設定のまま使ってたので、実際の日付とは違います)






