ピノッキオといえばイタリアの国民的キャラクター。
なのにさばをはその物語を知らなかった、ロベルト・ベニーニ版を見るまで。
ピノッキオはお茶目を通り越してプチ・テロリスト、
お勉強や地道な努力が大嫌い。
自分を作ってくれたパパを愛する気持ちは本物なはずなのに、
怪しすぎる儲け話に簡単に騙されたり、
おいしい誘惑に必ず負けてしまう。
やっちまったと気付いてから、心から悔やむくせに
何度も同じ過ちを繰り返してしまう。
”こいつバカー”なんて油断していたのもつかの間、さばをは”うっ”と思った。だって
減らない俺俺詐欺被害、殺しあう親子、人を人とも思わない派遣切りや内定取り消し、
消えない民族間の憎しみ、広がり続ける格差
etc..etc...
世界で起こっている問題や、
すべての人々が持っているであろう”良かれと思ってやったのに、どうして?”とか、
”こんなはずじゃなかったのに、なんでー?”っていう疑問、
その理由、成り行きがすべて表されているじゃないか。
とりわけ、ロバに変えられてしまったルシーニョロが死に行くくだりは、
こういうシーンでは能天気に泣くのが常のさばをを、涙もなく慄然とさせたのだった。
自分では誰よりも上手く立ち回って他を出し抜いたつもりが、実は更なるうわてにいいように利用され、
命の最後の一滴まで搾取されつくさてしまう。
”まるで私だ!”(((( ;°Д°))))
おそるべし、ロベルト・ベニーニ。
しかし物語の最後には、ちゃんと幸せになるための答えが用意されている。
これだけ感動して、考えさせられて、
それでも同じことを繰り返してしまうんだろうなー、さばをは。
