私は、しのさんのこと何もわかってなかったんだ。

何も理解してあげられてなかったんだ。

言葉を交わさなくてもお互いの考えてることがわかるくらいになるまで時間はかかるけど、

そこに至る前に
たった半年で別れてしまったことを今になって後悔してる。

でもそれは私から切り出したことではなくて

私があまりにも子供だったから。若すぎたから。

今の私もしのさんから見たらじゅうぶん子供なんだろうけど

付き合ってた頃の私は今の私から見ても子供だった。





しのさんが唯一惚れた女だと自分で言ったユウミという女の人。

昨日の私と全く同じ話をしてきたという女の人。




唯一惚れたってことは



私には惚れてはいなかったってこと?


じゃあどうして私と付き合ったの?


私のこと好きではなかったのに付き合ってたの?




聞きたかったけど


今さら聞いたからって何かなるわけではないし

それより何より
しのさん自身がそういうの嫌がるだろうし


聞かなかったけど









いつかタイミングがあれば聞いてみたい。








今話をしてても
常にしのさんが私より前を歩いていて

それは私より10年以上も長く生きてるからでもあるし

人間性もあるし



それが頼り甲斐がある反面、悔しくもあり。








『あ、惚れたな』



って






前にしのさんが唯一惚れたという女の人に思ったみたいに




惚れさせてやりたいわ。





ちくしょう。