昨日は両国のエアースタジオにて19時から、劇団空感演人の「オサエロ」を見てきた。
公式記事によると・・・
『小佐野は「中原」という人物を探していた。
「中原・・・。」小佐野の祖母が「自分は癌だ」と分かってから、しきりに会いたがっていた人物・・・。
しかし、祖母の死に際に、それは間に合わず、祖母は小佐野に一通の手紙を渡した。
幼なじみだったという「中原」に会い、手紙を渡す小佐野。
祖母との間に何があったのか聞くと「中原」が語り出したのは太平洋戦争末期の「特攻隊」の話だった・・・。』
ということで、中原と、幼なじみの浅井、小佐野の祖母の特攻隊での話が本作品の中心になるのですが、冒頭で年老いた中原が登場するので、同じ特攻隊でも浅井だけが死んで中原は生き残るということが分かります。なので、どうして中原は生き残ったのか?を気になりながら見ておりました。その理由は終盤に分かりました。理由はありがちな感じのものでしたが、ツライわな
この作品を見る前の最大の謎は、タイトルの「オサエロ」。これも終盤で分かるのですが、そのシーンはは熱い 特攻の場面に限らず、こういう気構えは必要だよなぁと感じました。隊長さん、体格やら声やらが渡辺徹さんみたいでしたが、ヨカッタ
現代の中原が想い出を語るという形態や、現在の音声や映像を使うことで、単なる昔話では無く、現在とのつながりを感じられる構成も好感を感じました。途中にでてくる手紙が実際にあったものなんだとい
うことも分かり、特攻隊の話なのにグッと身近に感じることが出来ました。
箕輪菜穂江さん演じる小佐野は、この物語の中心人物・夏子さんの孫なわけですが、この小佐野を通じて夏子さんのその後の暮らしを透けて見せてるんですよね。出番は短いですが、重要な役どころで、箕輪さんの小佐野は非常に丁寧で優しい語り口で、夏子さんが家族を愛し愛されながら幸せに暮らして来られたんだなぁと言うのがヒシヒシと伝わってきました。
劇団空感演人さんの作品をエアースタジオで見たのは、これで三作品目ですが、どれも笑いあり涙ありの良作品ばかり。「オサエロ」はキャストを変えながら8月28日まで続くみたいなので、機会がありましたら是非。