これは、ちゃんと記しておかなければ
いけない大切な事。
11月01日、娘ちゃんが一人暮らしを始めた。
一人暮らしといっても、実際はワンコとの
2人暮らし。
11月03日からは、愛犬パープルとの
楽しい生活が待っている。
3日当日、娘ちゃんを迎えに行った。
車の中で、娘ちゃんが嬉しそうに話す。
『ほら、私ご飯とか絶対に作らないじゃん。
だからさ、プルちゃんのご飯を作る!
ワンコと自分の分を毎日作ってさ
インスタに今日のご飯〜ってのせてさ
そのうち、私と愛犬のご飯日記なんて本も
出しちゃったりして〜♡♡』
『うん、それいい考え!』
『プルちゃんはゲージが嫌いだけど
も1回しつけするんだ。
ちゃんとゲージ入ってお留守番できる子に
するんだもん。』
『頑張れ!』
到着。
あたしは、ひとまずトイレへ。
娘ちゃんがトイレに来た。
『ママ…
プルちゃんが冷たくなってる…』
前日、明日お迎えに来るよって公園で
お散歩した娘ちゃん。
写真もいっぱい撮って、いっぱい遊んだ。
何が起きたのか理解できない…
わずかな時間に、本当に突然…
どうしても家に連れて行きたいって言う
娘ちゃん。パニック状態…
キャリーゲージに入れて、娘ちゃんの家へ。
お風呂に入れてあげたいからって、
娘ちゃんがプルちゃんをお風呂に入れた。
『お風呂嫌いで、いつもあばれるくせにさ
おとなしいんだよ。嫌がらないの。
何でかな…』
っていいながら、ドライヤーで体を
乾かす…
あたしまで泣いたらダメだ…
正直、理解ができない。
何が起きたのか。
信じられない。
でも…
命を吹き返さないことも真実…
受け入れられないけど、紛れもない真実…
大阪でLiveの彼には、メールで伝えた。
まずは、娘ちゃんを何とかしなきゃ…
聞き慣れた着信音…
『どうした?
大丈夫か?メール見てビックリした…』
リハと本番のあいまをぬって、電話を
かけてきてくれた彼。
娘ちゃんにも、LINEを入れてくれていた。
優しさに感謝。
まずやるべき事がある。
プルちゃんを安眠させるベッド。
ピンクが好きだったから…
目、閉じてくれない…
娘ちゃん、ずっと手を握ってる。
この日は、娘ちゃんの家で一晩を過ごした。
いつもなら、あたしの布団に潜り込んでくる
のに、自分のベッドで横になったまま
じっとしてるプルちゃん。
朝になったら、よく寝た〜って
いつものようにぺろぺろしてくれるよね…
泣き疲れて、手を繋いだまま眠りに
落ちた娘ちゃん。
あたし、一睡もできずに背中を向けて
こっそり少しだけ泣いた。
翌日4日、引越しの荷物やら買い出しやら
色々と用事を済ませた。
『昨日さ、ママに甘えろよ。って
LINEくれたから今日はママが甘えてきな。』
って、娘ちゃん。
もともと会う予定だったから
夕方、彼と待ち合わせ。
『大丈夫か?』
『うん… どうする?』
『ん、まずはドライブしよう。』
『行きたいとこ、ある?』
『んー、任せる。』
約1時間半。
昨日のLiveの話、プルちゃんのこと、
娘ちゃんの様子、これからのこと…
時折、『がんばったな…』って
頭をポンポンしてくれる彼。
『ここで泣いたらメガネくもって
前見えなくて運転できないじゃん…。』
『はははっ、そうだな〜。』
目的地に到着。
山梨とは格段の差だけど…
蔵王山。
1度見せてあげたかった場所。
展望台から街灯りを眺める。
がんばって笑う。
『あっちが豊橋、こっちが田原の街。
あそこの明るいとこがラグーナ。
伊良湖は、あっちのほうだよ。
昼間はねぇ、富士山も見えるんだよ〜。』
『昔はさ、豊橋でマック買わないと
他になくてさ。動物園のとこのマックで
買うの。そこしかないから。
バイパスもなかったからぐるーって回って、
ここ着いて冷えきったマックと氷のとけた
コーラを食べてたなぁー。』
『台風の日にさ、なぜだかここに
来たんだよね。バカだよね。
羽根なんかさ、取れて飛んでっちゃうんじゃ
ないかってくらい風車が凄い勢いで回ってて
むっちゃ発電してるの。
デンパネの数字がどんどん上がってく。』
いっぱい喋った。
言葉を止めたら、街灯りがぼやけて
滲んでしまうから…
帰り道、
『こっち来た頃さ、1回だけ行ったこと
あるんだよね。あそこ、まだあるのかな?』
なんて場所がいくつかあって、
『行ってみよう!』
って、ぐるぐる色んなところを巡った。
『…ちょっとさ、ゆっくりしない?』
彼がぼそっと呟いた。
とりあえず、車をとめる。
『ずっと泣いてなかったでしょ。
がんばったな。もう泣いていいよ。』
『うん…』
いっぱい泣かせて貰った。
プルちゃんのこと、いっぱい話しながら
いっぱい泣いた。
うん、うん、って聞いてくれた。
ひとしきり泣いたら、酷い顔…
『どうせご飯食べてないだろ。
ちゃんと食べろよ。』
『分かった…』
1人じゃ食べないだろうからって、2人で
食事に。
支えてあげられないから…
日を越えて、5日。
会社に出勤。
泣きすぎて目がパンパンに腫れてる。
会社の仲間があたしの顔を見るなり
『どうしたの?何かあったの?』
『プルちゃん、お空に旅立っちゃった…』
『え?!』
話してるとまた泣けてきてしまう。
こらえながら、何とか仕事を終えた。
娘ちゃんも、頑張って職場へ。
娘ちゃんの場合、お客様商売だから
あたしより大変だっただろうな…
6日。
プルちゃん13時に火葬。
奇しくも、彼のカテーテル手術も13時。
カテーテル手術の失敗率は24%
あたしの父親は、カテーテル失敗で
60歳の命を落とした。
怖い…
プルちゃんと、最後のお別れ。
カテーテルじたいは成功だけど、抜く時に
腕からかなり出血したらしく安静だって…
でも、生きててくれた。
遅れること15分、プルちゃんの遺骨が…
『ママ、今度プルちゃんのせる台を買いに
行こう。』
『うん、そうだね。』
12月4日は、プルちゃん5歳の誕生日…
今年は一緒にケーキ食べられないな…
大切な人を、仲間を、家族を失うのって
しんどい…
明日どころか、1秒先に生きている保証なんて
どこにもない。
また明日ねって、また後でねって
それが最後の言葉だったり
最後の時だったりする。
でも、その時はまだ当たり前に続くと
思っている…
後悔と葛藤。
幸せな時間は確かにあったはずなのに
思い出すのが怖い…
ああしてれば、こうしてれば…
戻れないのに、自分を悔やむ。
ああしてくれてれば…
戻らないのに、誰かを恨む。
実感。
何を実感すればいいの??
居なくなってしまったこと?
確かに生きていた証?
一緒に過ごした日々?
自分の罪?
誰かの責任?
覚え書き…

























