今月25日に作曲家ストラヴィンスキーを特集したこのCDが
KING RECORDSから発売されます。
納められているのは室内楽曲『兵士の物語』など。
映画『シャネル&ストラヴィンスキー』の冒頭でも描かれていましたが、
当時センセーショナルを巻き起こしたバレエ音楽『春の祭典』。
その五年後に、三大バレエと同様の原始主義というスタイルで作曲されたのが
この『兵士の物語』です。
おもしろいことに『春の祭典』とは対極的に小さな編成。
ストラヴィンスキーはバレエ・リュスのデイアギレフとの仕事で
革命児として注目されパリでの活躍を期待されながら、
1914年第一次世界大戦の勃発でスイスに居を移し、続くロシア革命で祖国を失う。
同時代の作曲家達が音楽に変えて思いを表現したように、
この個性の強い作品の中に、恐怖心や憧憬、皮肉な感情を聴くことが出来ます。
私の好きな楽曲の一つです。
今回制作にあたり、微力ながら協力をさせていただきましたところ
ライナーノーツに Very Special Thanksと名前を記載してくださいました。
いえいえ、こちらこそ…この作品に関われてとても嬉しく思います。
宝物のひとつとなりました。