日生劇場でR.シュトラウスのオペラ「カプリッチョ」を観てきました。
R.シュトラウスの最晩年のオペラ作品。
オペラ自体を言葉と音楽に分離し、『芸術に於いて重要なのは音楽か、あるいは言葉か』という究極の問題を、作曲家と詩人に求婚され、選択に迷う伯爵令嬢に置き換えて定義した作品。
R.シュトラウスのセリフと絡む音楽作りの妙技に感心したり、オペラ作りの現場を揶揄したセリフが滑稽だったり。シンプルなストーリーかと思いきや、実は複雑に計算し尽くされ、観れば観るほど奥の深いオペラだと思われます。大変でしょうけど、アナリーゼしたらおもしろそう。
また出会う時を楽しみにしています。
R.シュトラウスの難題をうまく采配した沼尻竜典氏と、難曲に果敢に取り組んだソリスト陣、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に拍手喝采を送ります。