米ワシントン州でマリフアナ使用解禁 全米初 運転には罰則
2012.12.7 10:17
【ニューヨーク=黒沢潤】米西部ワシントン州で6日、嗜(し)好(こう)品としてのマリフアナ使用が全米で初めて解禁された。先月6日に行われた州の住民投票で可決されたことを受けた措置。
AP通信などによれば、使用が認められるのは21歳以上の市民。今後、1オンス(約28・5グラム)以下の所持が認められるという。ただ公共の場で使用や、マリフアナ影響下での運転には100ドル(約8200円)の罰金が科される。
同州の最大都市、シアトルでは同日午前零時過ぎ、一斉にマリフアナを吸う若者数百人の姿がみられた。同州では同日現在も、マリフアナの売買自体は禁じられており、若者らは事前に違法入手したか、もしくは医療用として合法入手していたマリフアナを公然と吸った形だ。
州当局は今後1年かけて売買方法などに関する法整備を進める方針で、警察当局はこの日、公の場でのマリフアナ吸引を事実上、黙認した。
ただ、米司法省は連邦法でマリフアナ使用を禁じており、施行差し止め訴訟に踏み切るとの見方が支配的だ。