なつかしの曲を探していたところ、全然関係ない日本史ものの動画を見ていました。
なかなか面白かったです。
https://www.youtube.com/watch?v=eYd2N6-gjcI
戦国時代に日本に来日した、イエズス会宣教師のルイス・フロイスが書き残した「日本とヨーロッパ文化の比較」があります。それをわかりやすく絵を交え解説してくださっています。
以下抜粋
ヨーロッパの結婚観
夫婦は財産を夫婦が共同所有している
妻を離別することは罪悪であり、最大の不名誉である
キリスト教の宗教観によりめったに離婚できない。
女性の貞操が大事。夫の許可が無くては妻は外に出れない。
日本の結婚観
各人が自分の分を所有している。時には妻が夫に高利で貸し付ける
幾人でも意のままに離別できる。妻はそのことによって不名誉もうけないし、再婚できる。
日本の女性は夫に知らせず、自由に外出できる
日本の娘は親に知らせず、幾日でも好きなところへ出かけることができる
ヨーロッパの教育観
女性が字を書くことはあまり普及していない
子供は初めに字を読むことを覚え、あとから書くことを覚える
息子を叱るときは鞭を使う
子供はたいてい、公開の演技の中ではにかむ。優雅さはない
日本の教育観
日本の高貴な女性は、字の読み書きができないと価値が下がると考えている。貴族や武士だけでなく、庶民の子も寺子屋で字を学ぶ
子供は初めに字を書くことを覚え、あとから読みを覚える
子供を叱るときは体罰はなく、言葉で教える。明治時代の教育制度でヨーロッパの体罰の文化が入ってきた説がある
日本の子供は恥ずかしがらず、愛嬌がある。そして(能などの演劇を見て)演ずるところは実に堂々としている
ヨーロッパの罪の概念
盗みを働いても、それが相当の金額でなければ殺されることは無い
日本の罪の概念
盗みを働いたら、ごくわずかな額でも事由のいかんを問わず処刑される
おわり
詳細ですが、ヨーロッパの当時代、母が娘の貞操観念を守るため、家に閉じ込めがちな体制だったことについては、15世紀以降人口が増え、傭兵が街にあふれるようになり、傭兵による強姦が多発していたため、それから守ろうとしていたという背景があるそうです。日本は戦国時代は戦がありましたが、それ以外のときは町人の暮らしは平和だったと思われる節があります。ルイス・フロイスの記述通りだったとすると、婦女暴行はすごく少なく、女性は安全な生活を送っていたようです。※ただ単に貞操観念が緩かっただけryかも
私は日本の夫婦が財産を共有しておらず、それぞれが所有しているのが驚きでした。しかも高い利子をつけて妻が夫に貸すことがあったなんて、他人みたいです(;^ω^)現代の結婚観は、そこのところは当時のヨーロッパみたいだと思います。(離婚はできるけど)
戦国時代より前の室町時代から寺子屋は存在していた説があります。日本は戦後にGHQから教育の内容を変えられてしまったので、戦前の子供たちはどういう教育を受けていたのか、知りたいところです。日本史については初代の神武天皇のところから勉強していたそうです。
盗みを働いたら処刑される点について。ルイス・フロイスは、日本人は盗人については徹底的に処罰していると書いています。理由も問わないというのはちょっと厳しく感じますが、そういう時代だったのかなと思います。盗みが大罪だったのなら、スリをしている人は命がけだったと思われます。