まうちゃんのこと 2 | さあ 走りますか

さあ 走りますか

無駄と思われる事を
コツコツと

翌朝のモルヒネ用に 針は残したまま


帰り道家の近くの公園の

横の帰り道

雨の中桜がきれいだった


まうちゃんと一緒に桜が

見れるなんて ありがとう


下半身を動かすと凄く痛がるので

負担が少ないように

ロングクッションの上に毛布

下半身にトイレシート

数枚重ね


下半身はもう動かないので

トイレも寝たまま

1枚づつ抜いていけるように。


携帯酸素を 数本買って

苦しくなったら吸わせる


口が乾くので

水滴づつ口を濡らす


お湯で濡らしたタオルで

何度か拭くと 開かなくなっていた

左目も開いた

かわいさ倍増

おうち よく見えるようになったね


時折苦しそうに鳴くけど

声をかけて

頭や首を撫でると

なぜか

いつもすぐ鳴き止んだ


足も左手も動かなかったけど

右手は動かせて

バタバタ動かすと

身体を起こすようにすると

嬉しそうだった



我が家の13年間のアイドルが

苦しむ姿を 夜中中 看ないと

いけない家族を思うと辛かった


治る見込みのない苦しみを

看るのはきつい

本人(犬だけど)の為なのに

激痛を与える トイレシート交換

おしっこはまだ 良いけど

下痢の血便らしいから

時間もかかる

時間がかかれば まうちゃんの痛みも

長くなる


娘は夜に備えて

仮眠をしてもらう事に

(してもらうの表現は

頼まないと寝ないからキョロキョロ)


まうちゃんにもう

がんばれとは言えなかった


ありがとう

かわいいね

大丈夫だからね

偉いね

生まれてきてくれてありがとう




18時50分 病院へ

戻らないといけない


まうちゃん ごめんね

お母さん病院に戻るね

大丈夫だからね


声をかけてお別れ


病院に戻りナースステーションに

寄ったのが 19時10分



外出届けの戻った

手続きをして着替えて

暫くすると 


亡くなった


え? 私が家を出て

1時間しか経ってないじゃん


1時間前迄 覚悟をもって

まうちゃんと一緒に居たはずなのに

呆然とした


この間まで元気だったのに