この間玉ねぎの皮で染めた晒しに下書きの線を引きました。




図案はこちらの本から、「六つ手つなぎ」という、Zが六つ組み合わさったような図案です。


製図の仕方も実物大図案もあるのですが、この晒しはかなり濃い欝金色なのでどうやって下書きするか考えたわけです。


藍色や赤と違ってフリクションでも線がひけるのは助かったのですが、アイロンをかけるとうっすら白残りするので方眼線は引きたくないのです。



この間刺した桜染めの角七宝は色が薄いのでフリクションの白残りは気にならなかったけど、製図の都合で実物大図案からトレースしました。


この時は晒しの色が薄かったのと図案が混み行っていなかったのでなんとか晒しごしに写すことができました。


今回は色が濃すぎてその方法は使えません。


以前iPadを真っ白画面にしてトレース台がわりにしたこともあったのですが、久しぶりにiPadを出してきたら起動しませんでした。

古くなりすぎてバッテリーが完全にダメになってしまったようです。


引かずに)

考えた末に、


で、とうとう本物のトレース台を買ってしまいました!


私が買ったのはA4タイプ。Amazonで2500円くらいでした。

探せばもっと安いのもあります。

すぐ壊れてもイヤなのでほどほどの値段のものにしました。


近頃では百均でも売られているそうです。

・ダイソー…A5タイプが500円

・Wats…A5タイプ500円、A4タイプが990円


トレース中のところ。


本の図案はふきんより小さいのでコピーして貼り合わせています。

コピーするときに濃度を濃くしておくと晒しを重ねてもくっきり見やすいです。


その前、図案コピーを貼り合わせるときにもトレース台が役立ちました。

下からの光で透けるので、図案の継ぎ目をぴったり重ね合わせるのが簡単でした。

(角七宝のときは微妙に曲がっていて、トレースしてくれた旦那さんが線を引きながら微調整してくれたのでした)


あ、今回のトレースは私が一人でやりました。はっきり線が見えるので私でも引けたんです。


線が多いと引き残しも結構ありがちで、時々トレース台の電源を切って引き残しの確認をしました。


トレース台の方が小さいので2回に分けて写して、ようやく描けたときはとても晴れ晴れした気持ちになりました。


このあともう一つトレースしています。


3月のカレンダー台紙用の紗綾形です。




いつもカレンダー台紙はダルマの方眼ガイドクロスを使って直接下書きしているのですが、今回はいつもの斜め45度の紗綾形ではなく斜めになった紗綾形にしたかったのです。

そうすると5ミリ方眼の真ん中に角を取らないといけないところがあって、きれいに製図するのが難しそうで、

「せっかく工作用紙に書いたことだし、これをトレースしよう!」ということに。


厚紙の工作用紙そのままではトレースできないのでコピーしたものを使いました。



コピーすると工作用紙の緑のグリッドはほぼ写らず、模様の線だけが映ります。





まとめると、私の考えるトレース台のメリットは


・本やネットで公開されている実物大図案がそのまま使える

・工作用紙で試行錯誤してできた図案がさくっと写せる

・晒しから透かしにくい色晒しに簡単にトレースできる


あたりかなと思います。

図案写しのハードルがぐっと低くなっていろいろな図案、生地に手が出せるようになるかなあ、と。


せっかくゲットしたので、有効に使おうと思います。