涼しくなって庭に結構長く出られるようになったので、少しずつ剪定をしています。


剪定したら、もったいないので染めに使ってみるわけで、

使えるように切ったり削いだり、使わない部分を処分したり、


そういう作業がなかなか忙しいです。


少し前にリキュウバイの剪定枝でほんのり桜色を染めました。

その次は南天。

これはうちの南天の木の状態がよくなかったのか、ごく淡い色しか出ませんでした。




南天の芯材を使うときれいな黄色が出せるそうなんですが、

うちのは切り口の黄色いところがあんまりなかったからなあ。


↑ちょっとだけ、鮮やかな黄色だった部分。


で、次が梅です。


梅は何度か染めていますが、今年になってからは初めて。

花の咲く手前が一番染めごろだそうで、今切ってもあまり色は出ないんじゃ、と思いながらでしたがどうしてどうして。


剪定ばさみで樹皮を削いだり割ったりしながらバケツの水に浸けていると、それだけで水が赤くなっていきます。



白梅だし、切り口は全然赤くないんですけどね。(この点、アンズとは違いますね)


とはいえ時期を考えて二番液からはアルカリ抽出しました。

最終的に五番液までとりました。


このとき染めたのは


きれいな桜色です。


リキュウバイで染めたのより少しだけ赤みが強いかな。


刺し子糸は写真だと少し暗く写っていますがもう少し明るいきれいな色。もともとシルケット加工されている糸なので、つやつやしてとてもきれいです。


晒しは手ぬぐいサイズで、輪ゴムで絞りを入れてみました。


白く染まっていない部分があることで、色味がはっきりするように思います。


なんかすごくいいピンクいろ!


これまで梅で染めた色を並べてみました。


媒染もミョウバン、鉄、銅といろいろ。

赤みが薄くて肌色?ベージュに色?になっちゃったり。

色を濃くしたいという気持ちが強すぎて濁ってしまったり。

なかなかうまくいきません。


今までは左下のサーモンピンクが一番気に入っていたけれど、今回のピンクはもっと気に入りました。


と、記事を上げようと思ったのですが


これで終わりませんでした。


上の晒しの色を旦那さんがとても気に入ってくれて、自分にも染めて欲しいと言い出して、昨日残っていた染液で染めてみたんです。


そしたら


オレンジ色になりました!!


ふつかほど置いたことで、染液から赤みが飛んだのでしょうか?

綿100ではなくポリエステルとの混紡だったから??


今までオレンジ色は染めたことがなかったのであわてて糸の準備をしてこちらも投入。



きれいなオレンジ色になりました。

オレンジというかアンズ色?

いや、ビワの色かな。


同じ染液を使ってもこれだけ違う色になるなんて。


理屈はさっぱりわからないながら、面白くてたまりません。


↑濃染はディスポンのお世話になっています。豆乳下地よりうんと楽です。