少し前、真っ赤な牡丹がたくさん咲いていました。
この花びらを使って、刺し子糸と晒しを染めてみました。

初めての花びら染めです。

牡丹の花で染める、というのは本には出ていなくて、ちゃんと色が付くのかどうか?

ダメ元での染めです。



使った牡丹の花びらは120グラム。


花びら染めの基本は、

染めるもの:花びら:水
1:5:10  だそうで、

花びらの量に合わせて晒しの幅を調節してみました。(ふきんにするにはちょっと短い)

糸は、ダルマさんの合太のかせ糸40メートルです。

(ほんとうは今回、糸は染めないつもりでした。花びら染めはとても褪色しやすいと知って、「褪色したらまた染めるつもり」で晒しだけ染めようと思ったのですが、引き出しを整理したら、染めに使うつもりで買った綛糸が出てきたので、つい使ってみたくなりました)



染液の抽出には、クエン酸を使いました。

料理用のお酢だと一度にひと瓶使うらしいので、おじ気づいたんです。

クエン酸なら、25グラムでOK、そして酸っぱい臭いもしないので。

クエン酸水をふりかけてから分量の水をいれて、常温で24時間かけて色素を出します。

液を濾して、真っ赤な染液ができましたが、まだまだ油断はできません。


濃染した糸と晒しを染液に浸して(プラス食塩を少し)、ラップをして浸し染め、24時間。

このとき、少し失敗してしまいました。

アントシアニン色素は空気に触れて壊れやすいので、空気をできるだけ抜いてラップする、とあったのに、

何も考えずボウルに普通にラップしていました。

3時間くらいして気付きましたが、これがどのくらい影響したのか?

よくわかりません。


染液から出したて、まだ水洗い前。

浸しているときから思いましたが、これって、

紅生姜の色ですね。。

このままだとちょっとどうかという気もしますが、
水洗いするともちろん、すっかり淡い色になります。

なかなかきれいなピンク色では?!


風の通る室内で乾かして、

くすみのない、少しだけ青みがかったピンク色になりました。

今まで私が染めたなかでは(←とても少ない)、一番きれいな色味かもしれません。



でも、花びら染めはとてもはかないものらしく、熱や光、空気中の酸素に触れてどんどん褪色してしまうと聞きます。

少しすると、多分赤味が抜けて青紫になってしまうんじゃないかな。

とりあえず1週間ぐらいは、ジップロック保存でこの色味を堪能しようと思います。



今朝の牡丹。

赤い牡丹はすっかり終わり、ピンクも盛りを過ぎて、あとは黄色だけ。

次回牡丹染めができるのは一年後です。