この間ヨウシュヤマゴボウ染めをやってみて、ほんとにかすかにしか染まらず、

そのうちもう一度、と思ったのですが、

今回は新兵器をゲットして、再挑戦しました。

それがこれ、濃染剤ディスポンです。
木綿や麻など植物性の繊維を染まりやすくするための処理では、豆汁や豆乳などでタンパク処理するのがよく行われていますが、

ディスポンはカチオン化して染まりやすくする化学薬品で、豆汁等より濃く染まるらしいです。

私には、「あくまでも天然自然のもので染める」というポリシーは特にないので、濃く染まるならと手を出してみました。

使い方はそれほど難しくないです。

90℃以上のお湯1リットルに4cc入れたものに、染めたいものを入れて20分ゆらゆら。

洗ったあとは、乾かさないでもすぐ染めの作業に入れるのが、私的には楽チンでした。

ここから後は、全てディスポンで濃染した刺し子糸・綿の布を使っています。


1・ヨウシュヤマゴボウ染め(ミョウバン媒染)
ヨウシュヤマゴボウは、少しでも濃い染液を、と思い、

実をお茶パックに入れて潰して出た原液をベースに、ほとんど薄めずに使ってみました。

染液の量はぽっちりなので、ジップロックに刺し子糸を入れてモミモミ。

前回の失敗があるので、水洗いはせず絞っただけで媒染液につけます。

これを二回繰り返しました。

媒染液に浸けた直後は、
「お。今回は少し染まってるんでは」
とワクワクしましたが、

20分ほどして見てみると


すっかり色が抜けています。
そうめんですか??

結局、ディスポンを使ってみても染まり具合はさっぱりでした。

なんと、比べるとまだ前回の方が、ほんのり淡い桜色っぽかったです。

前回は鉄媒染だったので、アルミ媒染より色は定着しやすい、という影響もあったのでしょう。

このままでは、ディスポン効果も実感できないので、今回はもう1つ、玉ねぎ染めも試してみました。


2・玉ねぎの皮染め(ミョウバン媒染)

玉ねぎの皮は、料理のつど剥いた皮を、こつこつ冷凍保存して貯めたものです。
(やっと50グラムを超しました)


鍋で煮出してから、皮を取り除いてもう一度手で絞って、、、

手のひらはすっかりクチナシ色に染まりました。

染液も、ただ色素が出ているだけでなく、軽くとろみもあって、ヨウシュヤマゴボウの透明感のある染液とはだいぶ違います。

これは、染まるに違いない!

期待はふくらみます。

染めるのは、ヨウシュヤマゴボウ染めと同じ、ホビーラホビーレの白い刺し子糸1かせ。
それとオリムパスの刺し子用ガーゼハンカチクロスiine(無地)。

染液から出して、水洗いしてもしっかり山吹色に染まってます。
当たり前のことかもしれないけど、感激します。

二回目の媒染液に浸けたところ。

繊維の中までしっかり色が入っている感じの染まり具合です。



結果。

バッチリ染まりました。


というか、少々鮮やかに染まりすぎて、草木染めらしい優しい味わいが感じられないような気も。

ネットで玉ねぎの皮染めをされた方の写真と比べても色味は濃いので、これはやはりディスポン効果なのかなと思いました。


我が家の手染め糸トリオ。

左からローズマリー、玉ねぎの皮、そして前回のヨウシュヤマゴボウ。

(今回のは、白糸ではなくなったけれど、しつけ糸とほぼ変わりませんでした)

玉ねぎの皮は染まりやすい、初心者でも大丈夫、と聞いていたけれど、本当でした。

実は草木染め三兄弟で刺してみたい文様があったのですが、これでは玉ねぎ染めが強すぎます。

ふつうにディスポンでなく豆乳処理で染めた方がよかったかもと思います。

玉ねぎの皮なら、またそのうちやってみよっと。

しかし、ガーゼハンカチの方はどうしましょう。

この色でハンカチ、というのはちょっとねー。

白っぽい糸で全体に刺し子してみようかな。
消臭抗菌効果のある銀糸ミューハン入りなので、キラキラ光ってます。