ただいま、麻の葉文様の製図に挑戦しています。

参考にしているのは、「飛騨さしこの手帖」です。
裏表紙に入っている、これがご存知麻の葉文様。

以前にも「六つ手つなぎ」「檜垣」の図面を描き起こしたことがありましたが、

あれは原寸大の下図をチャコペーパーでトレースしただけ。

今度は初めて、寸法を計って製図してみます。

最初の写真でも紹介した「飛騨さしこの手帖」、刺し子の伝統文様の製図の仕方、刺し方(刺し順)が書かれています。

具体的に、数字が書かれているのが私のような初心者には助かります。

麻の葉でいえば、ベースになるのは8センチ四方の正方形。


今回使う布は、以前クッションカバーを作ったときに使った、ルシアンさんの綿麻マルチクロス。

34センチ角2枚のクロスなので(さらしのふきんとほぼ同サイズ)

8センチ角なら布の中央を基点にして、縦4つ、横4つで計16個取れます。

これはとてもわかりやすい倍数になっていました。



その一個の正方形を、縦4等分、横3等分にするガイド線を引いて、そこを直線で結んでいく、と。



これを、隣の四角、上下の四角、と一個ずつ仕上げていって、、、
少しずつ模様ができてきたようでもあり。

ガイド線と刺していく線がごっちゃになってきつつあり。(一応、チャコペンシルの色は変えていますが、差がわかりにくいです)


一枚全部描き終わったところで改めて見てみると、

線がふらふらして模様がグズグズでした。

模様の中心、6本の線の交点はズレないでピシッと決まらないときれいな麻の葉にならないのに。

菱形も、どう見ても左右対称になってない。


これじゃあかんということはわかるけれど、どの線を信じて、どれを修正すればいいのか、もうちんぷんかんぷんです。


何がいけないって、、、、

8センチの4等分はともかくとして、3等分なんて、半端すぎてきれいに引けないですよ?



で、長い定規をあてて、「この斜め線とこの斜め線は続いているんだからぁ

一直線にならないと」

と、線を補正していきました。

そうして格闘しているうちに、ようやく麻の葉模様の構造がわかってきました。


・水平方向に90度の直線
・右上がりに60度の直線
・右下がりに60度の直線

この3種類の直線は、布の端から端までまっすぐ伸びていて、

8センチ角の中心を全部通っている。

この3本で作る正三角形が規則正しく並んでいるのが基本、なんだと思う。

60度の角度を出すために必要なのは4等分する点で、、だから横三等分は、まだ考えなくていい。多分。



ということで、線でぐちゃぐちゃになった布と、それから私の頭を整理すべく、

まっさらな布にもう一度、さっきの3種類の直線だけを引いてみました。
(最初に8センチ角を16個書くところから始めるのは同じ)

今度は、キリのいい数値なのでかなり楽に線が引けました。

こうして見ると、大きいウロコ紋ですね。

この正三角形の中に3本、短い線を引けば、麻の葉模様になるはずです。

やっと構造が見えてきたので、
今はとてもスッキリした気持ちです。



この後は、先に書いた3種類の直線を先に刺して、それが終わってから細かいジグザグ線を書いていくつもりです。

うまく麻の葉になったら、旦那さんにファブリックパネルにしてもらおうと思っています。

できるかな〜??


↓今回使ったクロス。本来表になる丸つなぎの裏を使っています。