榎本殖民
【アカコヤグア村】
中南米の日系人=日系ブラジル人・日系ペルー人
と思っている方が多いようですが、日本人がラテンアメリカ諸国に初めて移民したのは「メキシコ」が最初と言われているのをご存知ですか?
メキシコへ初めて移民した日本人を「榎本殖民」と呼んでいた事を・・・
「榎本殖民」の「榎本」とは、当時の外務大臣「榎本武揚」の事で明治政府の閣僚を務めた人物です。
当時の日本は人口が増大し、貧困に喘ぐ人が大勢いた為に「日本人が今後発展していくには狭い日本では限りがある。別の国に「殖民」しなければならない」と榎本は考えたそうです。
では、なぜメキシコなのか?
メキシコは当時、スペインから独立をしたばかりで労働が力不足していました。
そこに着目した榎本は国策としてチアパス州の広大な土地を購入し「リトル・ジャパン」を創ろうとし、最初に選ばれた36名が「榎本殖民」と呼ばれた人達だったのです。
エスクイントラから3kmほど離れたアカコヤグア村役場前には現在、殖民70周年を記念し現地の日系人が資金を集めて建てられた「榎本殖民記念碑」があります。
記念碑の表には日本語で「榎本殖民記念」
裏には「夏草や つわ者共の 夢の跡」と日本語で記されています。
「先進国」として名を轟かせた「日本」・・・とは昔の話です。
第二・第三の「榎本」が誕生し、「殖民地」を求めて何処かの土地を物色しなくてはいけない「日本」がすぐ側まで近づいてきていると思いませんか?