リオのカーニバル「光と影」
【ブラジル】
『リオのカーニバル』=ブラジルが世界に誇る熱狂的なお祭り
本来、カーニバルとは「謝肉祭・死肉」などの意味を持つ宗教的な儀式で、イースター(キリストの復活祭)までの40日間を禁欲生活の期間として定め、その期間が始まる前の4日間を祝おうとしたのがカーニバルの始まりといわれています。
この4日間にリオを訪れる観光客は1200万~1800万人とも言われ、メイン会場には88500人収容の特設スタンドが設けられ、1チーム3000~4000人で構成される42のサンバチームが90分間のパレードを4日間繰り広げ、順位を競います。(この1チームにかかる費用は2~3億円)
一方で、ブラジルは世界一貧富の差があると国と言われているのも現状です。
その極度に進んだ所得の低下は、国民の60%が平均所得の50%にも満たない状況になっています。
さらに、毎月の最低賃金(7000円程度)の半分以下の収入で生活している極度の貧困者数は、国民の30%に相当する5400万人にも達し、15歳以下の子供は2250万人にのぼります。
この多くの子供達は「麻薬密売は生き抜くため」と口をそろえて語り、少年院に送られる子供達の97%が義務教育を受けておらず、活字の読み書きもできません。
リオのカーニバル・・・
世界屈指、世界最大とも言われるカーニバル・・・
光と影が交錯するカーニバル・・・
サンバチームのメンバーの大半は(多いチームは80%以上)この貧困層の人々です。
しかしメンバーは「全ての人間が平等になれる4日間よ」と・・・
地球の裏側で、日系移民が多く生活する国「ブラジル」
日系人の「祖国」、先進国の「日本」として何かできる事はないのでしょうか・・・