そのお店へは、何度か足を運びました。
普通の一軒家の1階がお店になっているといった感じである。
お店の中は、さほど広くなく、まぁ、私にとっては興味のないものばかりで、
こういった種のお店に入ること自体初めての経験である。
見回すと、全体にまとまった感じがなく、ショーケースもなんだか安っぽい感じだったのが第一印象だ。
WEB制作の細かいことを担当していたのは、当初、長男:良介(りょうすけ)だった。
年齢は、30歳前後でしょうか。
長男、次男とも、スマートな体系にスーツを決め込んでいて、
それがかえって、お店の雰囲気と違和感がある。
話しかけにくい感じだ。
この長男:良介の要求するデザインは、大都市の繁華街にあるわけじゃない、この小さな家族経営のお店からのものとは思えない、意外に洗練されたものであった。
あるブランド品が掲載されている雑誌を見せられ、
「こんな感じかなぁ。こんな風に、うちの商品を掲載することってできる?」
「えぇ、できますよ。背景にそういった画像をを置き・・・・。
たたき台でまずはこのテイストで作成してみますね。」
「そうですね、では、よろしくお願いします。」
打ち合わせを進めていくうちに、長男:良介と、次男:圭介の意見が
対立していることがわかってきた。
お互い譲る気持ちは持ってはいないようだ。
長男:良介は、ブランドに関する仕事の担当だったようで、
忙しさもあってか、WEB制作に関しては、次男:圭介が担当するようになっていった。
商店さんが嫌がる、奇抜なデザインもここではさせてもらえるかも。
私はうれしかった。
※私はブランド・・・いわゆる世間で人気のブランドネームのものには、興味がないのです。
どうしても、となりのおばちゃんが作った巾着袋のように、他にないもの、できればみんなと同じにならないものがいいなぁと思う体質なのです。
もちろん、お店で見かけたあのマフラーがどうしても欲しくて買ったところ、「なに、それ○○○○○のヤツじゃん、好きなの?」と聞かれ「全く言ってることがわからないことがわからないし、そのカタカナの意味がわからない」と答えたら、きょとんとして相手こそ「あんたの言ってる意味がわからん」とでも言いたげな面持ちで説明を受けると、「私はブランド物のマフラーを買った」という認めたくない言葉を脳に受け入れた。
聞かれるたびに、「そうじゃなくて、たまたま買ったらなにやらのマフラーだった」と、いちいち強調して答える私は、偏屈?しまいには、ブランドネームのタグを取り去ってしまった私である。