ロザリーの母、ニコール・ラ・モリエール
ロザリーの母、と言うと紛らわしいですが、
ニコール・ラ・モリエール。
ジャンヌの実母。
ロザリーの育ての親です。
若き日のポリニャックが未婚のうちに出産した娘を引き取り
女手一つで2人の娘を育て、
一生懸命に働いて
最期は寝たきりの生活。
元気にはなること無く、
皮肉なことにポリニャック夫人の馬車にひかれて死んでしまうのですね。
ラ・モリエールを身籠もらせた人物と
ポリニャックを身籠もらせた人物は
同じ男性、サン・レミー男爵。
自分の想い人が他の女にも手を付け
身籠もらせていた、なんて知ったら
私は身分の無い、ただの女中の1人。
愛されたと言っても結婚できるような身ではないのよ、
そう自分に言い聞かせたとしても
女性としては、相当辛い出来事では無いでしょうか。
それなのに
ポリニャックに同情し、
そしてその子供を引き取り育てる。
しかも彼女は自分の娘と分け隔て無く
ロザリーに愛情を注いだように思えます。
ですのでロザリー、
母が死の間際に
「お前は本当は貴族の娘なのだ」と告白するまで、何も知らなかった様子でした。
それはとてもステキな事ですね。
疑うことの無い
深い愛情で育てられてきたのですもの。
だからこそロザリーはその事実を知っても
「母の仇」をとるためにベルサイユに向かい、
ジャルジェ家に引き取られてからも
母の仇をとるためにだけに
日々、努力を重ねるのです。
パリでの生活は苦しかっただろうに
それでも愛で子どもたちを満たしていた
ラ・モリエール。
原作ではラ・モリエールと呼ばれていましたが
アニメではニコール・ラ・モリエールと
ファーストネームの設定がありました。
私はベルばらを読む中で
「なぜ、ベッドに寝たきりのロザリーの母は、外に出て行き、わざわざ、ポリニャックの馬車に飛び込んでいったのか?」
と、ずーっとそれを不思議に思っていました。
ロザリーも
「かあさん!!どうして、どうしてベッドにいないでこんな...!?」
と、馬車の下敷きになっている母の姿を見て叫びます。
私も全く同じ気持ち。
体の具合が悪化して、外になんて出られないだろうに、何で!?
何で外にいたの?!!!
って。
これが謎でした。
後にロザリーがポリニャックの実の娘だと知り、ショックを受けているシーンで
「あのとき馬車の中にポリニャック夫人を見つけて
それで母は馬車の前にとびだしていって...」
と、オスカルに語っていましたが
寝たきりの生活のお母さんがポリニャックの姿を見つけて、何のために飛び出して行ったのだろう?
と言うか、ポリニャックの馬車を見つけて
ベッドから飛び起きて
それに追いつける病気の母って
実はアスリート並みの身体能力を持っているのでは無いか???
と、すら思ってしまいました。
笑
原作者ご、本人、池田理代子先生がそう書いているのだから、、、
きっとそうなんだろう、、、な、、、
と、思ってみても
私はロザリーの言葉に何となくしっくりしたものを感じなくて
「何で寝たきりなのに馬車に飛び出していったのか?」
を考えていたら
ラ・モリエールが死ぬ前に話していたエピソードがヒントになって
私の中でしっくり来る仮説を立てることが出来ました。
これも、仮説どころか
ほとんど妄想ですが、
この優しい女性ならきっとこうしていたのではないかな?
そんな結論に辿り着いたのです。
ジャンヌがブーレンビリエ侯爵夫人に引き取られた後
ロザリーの母は、
家を飛び出して行った娘のことばかりを考えていたようです。
むしろ、ラ・モリエールが寝込むことになったきっかけは
「ジャンヌが家を出た行ったこと」
だったのでしょう。
ジャンヌが出て行った後すぐのシーンで、すでにラ・モリエールの体調は悪そうです。
そしてロザリー
「またジャンヌねえさんのこと考えてたの?」
また
と、言うことは
母は常に家を飛び出して行方知れずになったジャンヌのことを考えていたのでしょうね。
そして、
ロザリーがジャンヌを尋ねてブーレンビリエ侯爵邸に行った時も
「ジャンヌはどうしていた?元気だったかい?」
と、聞きます。
話していないのに
ロザリーがジャンヌと会っていたことを知っているのです。
ジャンヌが出て行ってから
ずっとずっとジャンヌを思っていた
この母は、
きっとロザリーが仕事に出ている時にはジャンヌの事を考え、
そしてもしかしたらベッドから起き上がり外に出て、
家の前でジャンヌがひょっこり帰ってこないか待っていたり
近所の仲間に会いに来てはいないか、と探し歩いたり
そんな風に、ジャンヌを想って
よく外に出ていたのかも知れないな
と、思ったのでした。
だから、
ロザリーから
「(ジャンヌは)お姫様みたいにきれいになって」いた、と聞いて
金持ちの家に引き取られたことも分かっていたのでしょう。
貴族の豪華な馬車が家の近くを通ったのを見て、
「もしかしたらジャンヌがあの馬車に乗って帰ってきたのかも!」
と、ジャンヌに、会いたい一心で
馬車の近くに寄ってきてしまったのかな、
と思ったのでした。
ロザリーにはバレないようにしていたけれど
母は、実はいつも外でジャンヌの帰りを
待っていた
そう考えると、
こちらに向かってやって来た豪華な貴族の馬車に気がついて
ジャンヌが乗っていないかを確認しようと近づき過ぎてひかれてしまった、という事は有り得るのかな、
と、思いました。
優しい優しい女性だっただろうに
結局娘に会うことは叶わず
可哀想な最期を迎えたのは本当に
哀れでした。
死ぬまで気にかけていたであろう
最愛の娘、ジャンヌが
フランス中を揺るがすスキャンダラスな事件を巻き起こしただなんて現実を見なくて済んだことだけが唯一の救いだった、と思うしかありません。
ベルばらの謎、
の1つだと思っていた
ロザリーの母の死について
よくよく読んでいたら
自分なりに見えた景色がありましたので
ここに残しておきたいと思います
(o^^o)(o^^o)(o^^o)







