セリフに華を添える花~オスカルの心~ | ★★剣を持った青獅子★★

セリフに華を添える花~オスカルの心~

アニメベルサイユのばら
32話 嵐のプレリュード


を見ました。



アランとオスカルの決闘

ディアンヌの結婚

ラサール無事に帰る

私のアンドレが危ないんだ

ディアンヌの死



と、重要なエピソードがてんこ盛りです。








第1話での出来事。

春、近衛兵として白い軍服を着てアンドレと共に初出勤するときにオスカルは満開の桜の木を背景にしています。




日本人は本当にこういう所がステキだな~なんて思うのですが


桜を見れば


『春』
『出会い』
『別れ』
『新生活』
『咲く』
『散る』




と、様々なキーワードが頭に浮かぶはずです。




繊細な表現が出来るボキャブラリーが
豊富に存在する日本語。


それに加えて4つの季節がハッキリしているので、
『俳句』のように短い言葉を組み合わせ、色んな情景を思い浮かべることが出来るような雅な文化が生まれたのでしょうね。



元祖連想ゲームのよう。




ベルばらには
原作にも花をバックに描かれるシーンがたくさんあります。


以前調べてみたとがありましたが、
薔薇以外にもたくさんのお花が描かれていました。


またそれが絶妙で、
お花の持つ意味と、そのシーンがピッタリだったりするのですよね。


意図して描かれたのか、否かは不明ですが
素晴らしい組み合わせでした。





この32話にも、大変素晴らしいシーンがあります。


前からとても気になっていたのですが、
BSアニメの放送中には、
この回は話題豊富すぎて書き損ねました。




『私のアンドレ』

と発した自分の言葉を思い出すオスカル。


怪我をして包帯姿です。






雨の降りしきる中、一人ショコラを飲んでいます。








そして、



もし前の私なら
民衆に追われたフェルゼン を
必ず助けに行っただろう



オスカルはそう思うのです。









一方、原作のオスカルは





まえは…
こんなではなかった…

フェルゼンをあんなところにのこし
逃げられるなんて…


あ…あ
いまは…


いまは…!!






と、言うのです。






いまは…


の後に



『今はアンドレの方が私にとって大切な存在になったのだ』


と、までは言いませんでしたが

アンドレを心配しながら見つめるオスカルの表情で、
前と今ではアンドレを想う気持が変わったのだと言うことが読み取れます。




アニメでは


あ…あ
いまは…



というセリフはありません。




アニメのオスカルは多くを語りませんでした。




しかし、あるワンシーンを挟むことで
口数少ないオスカルの心模様を明確に表しているように想えます。





この、暴動の翌日のシーンは
まず
降りしきる雨と紫陽花のシーンから始まります。








そして


ばあやとの会話

『私のアンドレ』と言った自分を思い出すシーン


アンドレが、フェルゼンは無事に帰ったのだと報告に来て、



アンドレが去った後、
一人になったオスカルは
窓の外を眺めます。


そこには、相変わらずの止まない雨と紫陽花がみえています。











紫陽花に始まり、
紫陽花に終わるこのシーン。




この風景を見て、


『今、梅雨なのね』


と言うことが分かります。


春と夏の間にある梅雨。


梅雨が明ければ暑い夏が来ます。



季節が変わろうとしています。




そして紫陽花。



雨が降るごとにその花の色を変える紫陽花は




雨の中、謙虚に、辛抱強い愛情に満ち溢れ、静かにたたずみ、鮮やかな色を咲かせる花


とされ、その七色に変化する花びらの色から


花言葉には『移り気』の意味を持っています。



『移り気』

というと、浮気者のように聞こえますが





自分の気持がフェルゼンからアンドレに移っているのだということを客観的に感じた、というオスカルの姿の象徴のようにも思えました。




外を眺めるオスカルの視線の先に紫陽花



と、いう
多くを語らずして、深くを悟る、的な日本らしい表現の仕方をしたシーンを挟むところがステキです。




また、紫陽花は日本固有の花で


フランスでは

『日本のばら』

と、言われているとのことです。




おいおい、どこまで私を喜ばせてくれる気なのだ!




と、紫陽花の持つ意味に、喜びの突っ込みをしないではいられないくらいです。





ちなみに色別の花言葉は


青…忍耐強い愛
ピンク…元気な女性
白…気の迷い







青…ですね、これ。



忍耐強い恋。



か。。。。




と、また一段とステキな妄想をしやすいワードが出てきて驚きます。





桜も日本固有の花
紫陽花も日本固有の花



フランスには咲いていない花が演出効果として使われているのが、


アニメオリジナルのステキな所。

大好きです☆



32話の

雨に打たれ花の色を変える紫陽花とオスカル

花言葉は忍耐強い愛





多くを語らないキャラクターたちの傍らにさり気なく登場しては無言で素晴らしい働きっぷりを見せる、


という所がかっこいい。



☆今回参考にした紫陽花の花言葉サイト☆







☆雑談☆


このシーンで、ばあやが言うには


アンドレは3日したら兵舎に戻ると言っているとのことでした。



アニメのアンドレは兵舎で暮らしているので、こうして2人が一緒にこの場所にいるシーンは大変久しぶりのような気がします。




二人はよく、この場所で色んな事を語っていましたね。


オスカルはこんな明るい時間帯にアンドレが屋敷にいて、少し嬉しく思ったのではないかな?




ショコラを一緒に飲もうと誘いますがしかし、アンドレはそれを断って部屋に戻ってしまいました。






アンドレはオスカルがフェルゼンのことを愛したことも、
そしてフェルゼンにその気持ちを知られてしまい傷つき、『男として生きる』と近衛を辞めた経緯をも全て解っています。



オスカルは自分の心がフェルゼンから離れたことを気がつき始めたところですが


アンドレは、恐らくオスカルの心の行方を知らないはずです。




まだオスカルはフェルゼンを愛しているかも知れない、



アンドレがそう思っていてもおかしくはありません。




そんな気持ちを持ちながらも、自分たちを助けてくれたフェルゼンの安否はきちんとオスカルに伝えるようなアンドレの紳士らしいところが好きです。





オスカルを守れるのはオレだけだ!



と入隊した衛兵隊だったのに、
助けるどころか足手纏いになり、
結果、オスカルの元想い人のフェルゼンに危ないところを救って貰ったことには


少しプライドが傷ついたのかな?



なんて、


ショコラを断り部屋を出るアンドレの背中を見ながら思いました。