溢れ出すオスカルの想い
皆様は年末年始のお休みに入られましたか?
私は昨日が仕事納めでした。
しかし、いつもここからがもう一仕事。
年賀状です。
出さなくても良いけど、
出さないわけにもいかず。
超ギリギリだけど毎年仕事納め後に
年賀状の作業に追われます。
来年はサルかぁ。
あんまり良い案が無いけれど
明日にでも描こうかなぁ。。。。
と、言いながらいつも除夜の鐘を聞いた後に書いているような状態です。(o^^o)
ベルサイユのばら34話。
今、テニスコートの誓い

三部会が行われている6月のある日。
雨が降る中警備にあたるアンドレとアランの会話で始まります。
ロベスピエールの演説が行われること。
貴族が平民議員の意見に賛同し始めていること。
衛兵隊は既に1ヶ月半休み無しで勤務にあたっていること。
そして、オスカルの顔色が優れないのだ、ということ。
しかし、
この会話をするアンドレとアラン、二人の姿は一切描かれません。
画面に映るのは警備にあたる衛兵隊や雨に濡れるオスカル、議員達のみ。
一見、説明セリフにも思えるような二人の会話が無理なく受け入れることが出来るのは、会話をしている二人の姿が描かれていないからなのでしょう。
しかし、姿が見えないのにもかかわらず
アンドレとアランの声の様子で二人の距離感も想像できるような演出がまたもやドラマのようですね☆
この34話で
オスカルは、ブイエ将軍が下した平民議員達への理不尽すぎる対応を受け入れられずにいます。
『それはおかしい!』
『お言葉ですが!』
上司に正論をぶつけ反論しますが相手はビクともしません。
結局オスカルは命令を聞くこととなりますが
自分のしていることに納得できずにいます。
この険しい表情は議員達に対してではなく、
こんな理不尽な命令に従っている自分自身に向けての表情なのかな。

お互いを古くから知る二人。
オスカルとロベスピエールのシーン。

互いを見つめ合う二人の表情。
見つめ合っている画が直接描かれていないのに、二人は見つめ合っているのだと思える6分割のこのカット。
インパクトがあり、かっこいいです☆
『何を言っても無駄だ!
そいつはただ命令で動くデク人形に過ぎん!!』
そう平民議員に言われたオスカル。
大変な屈辱だったことと思います。

ブイエ将軍の命令に従う事に憤りを感じながらも
自身の思う『正義』を貫くことが出来なかったオスカル。
オスカルのコマの表情は変わらぬまま
平民議員達の映るコマは動き出します。
そしてジュードポーム=テニスコートに集まろうと、オスカルの葛藤を置き去りにして議員達は会議場を離れてゆきました。
この演出も、
議員達の新しい時代に向かう勢いと、
オスカルの中でおこる心の変化の序章を表現するようで好きです(o^^o)
原作のオスカルは、
黒い騎士だったベルナールに
『王宮の飾り人形』
と、言われ、その言葉に大変なショックを受けているようでした。
アニメではフェルゼンへの想いを断ち切るようにして衛兵隊への移動を願い出たオスカルでしたが、
原作では『王宮の飾り人形』ではなく、
『フランスを護る』一武官として生きてみたいと思ったオスカルを感じることが出来ます。
原作では黒い騎士の事件をきっかけに
『平民と貴族』という、その身分の差のせいで人が平等な幸せを得られない事を少しずつ理解していくオスカルが描かれていたように思います。
ロザリーの家での食事。
ベルナールから聞いたロベスピエールの身の上話。
ベルナールの口から発せられた貴族・王室批判の言葉。
銃を売り、給食を家族に分け与え、生活するのに精一杯な部下の姿。
ディアンヌの死。
そして三部会の平民議員たちの勢いが増すとそれを抑圧する貴族の傲慢かつ、理不尽な対応。
原作のオスカルは『喜怒哀楽』の怒と哀が、アニメオスカルに比べてわかりやすいので、オスカルの怒りが徐々に募ってこの三部会の辺りから溢れ出すような様子が良く分かるのですよね。
しかし、
アニメオスカルは、パパも語っていたように、『自分の気持ちを抑えてしまう子』
もちろん、感情的になるシーンもあるのですが、原作に比べると怒りや悲しみをそれほど怒鳴ったり泣いたりして表現しません。
この無言のシーンも、オスカルは一言も発すること無く、少し険しい表情をするだけです。

しかし、このアニメオスカルの大人な対応も私は好きです。
実にリアリティーがあると思うのです。
原作オスカルの、自分に正直な感情表現には、見ていて『スカッ』とする気持を覚えます。
しかしアニメオスカルの
反論はしつつも上司の命令に従い、それによって罵倒されるという厳しい立場に置かれた時にも無言で矢面に立つ姿には大人として立派だ!
と、思います。
そして現代社会を生きる自分たちに重ね合わせて見る事が出来るような気もします。
アニメでは、
オスカルよりも先に平民であるアンドレが『身分の差』を意識し始めます。
アンドレは、オスカルに恋をしたことで、
その身分の差について考え始めますが、
アニメのアンドレは『黒い騎士を逃がす』ことをオスカルに提案しました。
『今、飢えているのは貴族では無い、民衆だ。我々は何も出来ないが、ヤツなら何かをする』
ベルナールがフランスを変え、身分の差が幸せの差にならぬ世の中を作れるかも知れない、と飢えた市民達の事をも視野に入れた発言をします。
自分の幸せとは直接関係の無い発想です。
しかし、教会での勉強会に出ていたこともあってか世の中の動きをよく知っているアニメアンドレはオスカルよりも先に『自由、平等、博愛』のフラッグを心に掲げていたように思います。
そんなアンドレの傍らにいたアニメオスカル。
もちろん、原作同様に
ロザリーの出してくれた具の無いスープを飲み、市民の貧しさを知り、
銃を売って家族を養うラサールや
ディアンヌの死を見て
心に大きな傷を負ったのは確かだと思います。
原作オスカルは
『王宮の飾り人形』
という言葉をリフレインしていましたが
アニメで
『デク人形!』
と、そう言われたオスカルはこの時に
『王宮の飾り人形』と言われた時と同じくらいの衝撃を受けたのでは無いでしょうか。
オスカル自身も、会議場に施錠して議員を締め出すなんてこと
命令でなければ絶対にしません。
そのオスカルが、
雨に濡れる平民議員を中にお通ししろ!!!
と、ブイエ将軍の命令を破るシーンは、
オスカルが今まで静かに積み上げてきた『正義感』が一気に解放されたように見えてドキドキしました!
ここからラストまではもう、オスカルは自分の正義に従い一直線に進んでゆきます。
スタートダッシュは原作オスカルに比べると少し遅かったようにも思えましたが
その勢いはどんどん加速し、このままバスティーユ攻撃に繋がっていくのだなぁ、
と思うと『かっこいい!』と興奮しながらちょっと寂しい気持にもなりました。
この、命令を下すときのBGMも実に良いのですよね!!!
素敵です☆
オスカルが命令違反をしてでも
自らの信じる正義を貫こうとするとき、
原作アンドレはこの↓表情をしました。

そうだ、それでこそ、おれのオスカルだ!!!
と、言うような表情。
しかし、今回オスカルが
『衛兵諸君!正面の扉を全て開き、議員の方々を会議場にご案内しろ!』
と、言うと

それでこそおれのオスカルだ!
と言う顔をしたのはアランでした。
そして
『よーし、きたぁっ!!!』

勢いよく、一番最初に飛び出していきました!!!
その時のアンドレ
ポカーン。

笑
その後
キョロキョロ

キョロキョロ
取り残される。

笑
アンドレ~!
ここは、原作みたいな
それでこそおれのオスカルだ!
みたいな顔して
アランと一緒に飛び出していって欲しかった~笑
でも、もしかしたら
原作に比べていつもどんな仕事もそつなくこなしてきたオスカルの、大胆不敵な行動に少しビックリしてしまったのかもしれませんね。
ああ~しかしキョロキョロじゃない方が良かったなぁ!
笑
さて、本日35話あるのでしょうか。
(o^^o)