今度、必ずみんなで会おう | ★★剣を持った青獅子★★

今度、必ずみんなで会おう

1788年冬


雪が舞うパリ。


久しぶりの吟遊詩人の語りから物語は始まります。








非番だと度々街頭演説を聴きに行っている様子のアンドレ。

以前、新しい時代を知ろうと教会に通っていたアンドレは、今も尚変わりゆくフランスを見ようとパリの街を訪れているのかもしれません。






街頭に立つベルナールを見ているアンドレ。



ベルナールを見るためにパリに来たのではなく、演説を聴きに来たらベルナールが演説をするのをたまたま見た、という感じです。





黒い騎士事件の時にアンドレが逃がさなかったら、こうしてこの場所にはいなかったはずのベルナール。



アンドレが救ったベルナールは、今や時代の寵児とも言える存在のようでした。











原作ではジャルジェ家からベルナールと供に彼の花嫁としてパリに戻っていったロザリーでしたが


アニメでは、ロザリーの元でキズを癒やすようにと、ベルナールに言っていたオスカル。



オスカルはロザリーに、『手紙を書いておいた』と言いました。


どんな手紙が書かれていたのでしょう。


オスカルの言っていたとおり


『キズを負った男をかくまって、キズが癒えるまで家に置いてやって欲しい』


と、言うような事なのでしょうね。



オスカルに言われて迎え入れた男が、
かつて自分が母を亡くしたときに葬儀の面倒まで見てくれた親切な青年ベルナールだと知ったときには、ロザリーはどんなに驚いたことでしょう。


ロザリーは精一杯ベルナールのキズの看病をし
そんなロザリーの献身的な姿にベルナールは惹かれたのでしょうね。









ベルナールに付き添われて母を埋葬した後、歩いてベルサイユに向かい、そこで仇を討とうとしたらジャルジェ家の敷地だったこと。


オスカルに剣を習い、仇を取るために稽古をしたこと。


そして憎き母の敵は実は生みの親だったこと。


実の妹と、姉を亡くしたこと。


実の母の元に戻ると政略結婚をさせられそうになったこと。


そして今こうしてパリに戻ってきたこと。





ロザリーはきっとそんな風に自分のことを話したのでしょう。




ロザリーの元へ行くようにベルナールを導いたのはオスカルでしたが、


10年以上前にこの2人が出会っていた事を、オスカルは知ることがあったのでしょうか。



オスカル自身が知らないうちに起こした奇跡だったのではないかな、と、思います。


オスカルがいなかったら、この2人は再会することはなかったのでしょう。









アンドレからオスカルが元気にしているのだと聞き、ロザリーは涙ぐみます。




『安心をし、ロザリー。誰も、何もあの頃と変わっちゃいない。』





『だれも、なにも。』






ロザリーに言い聞かせるようにして、
同じ言葉を繰り返すアンドレ。



確実に時代は大きく流れて、
ロザリーがジャルジェ家で過ごした幸せな時代には2度と戻ることが出来ないことは誰もが分かっているのに。



それでも、オスカル同様ロザリーを妹のように大切にしていたアンドレにとっても3人で過ごした日々はかけがえのない素晴らしい時代だったのかも知れないな。

と、思いました。








アンドレの言葉とは裏腹に外では雪の降りしきる中、
デモ行進のパリ市民の声が響いています。


ロザリーに言い聞かせるようにして言ったアンドレの言葉は、その時代の変化を敏感に感じているアンドレが自身に言い聞かせているようなセリフにも思えました。






『そうさ、まだ誰も何も変わっちゃいない。変わるのはこれからだ。』



むしろ今までの時代とは変わって貰わなくてはいけないのだ、と、アンドレの言葉に続けて正反対の主張をするベルナール。



豊かで幸せな明るいフランスを手に入れるために、街頭演説をするベルナールの妻となったロザリーは、今、ロベスピエールの元で手伝いをしているのだといいます。



すなわち革命運動のサポートだと言うことですね。





王党派貴族のジャルジェ家の元で青春時代を送ったロザリー。



しかし今は大好きで、大切なオスカルの家業に対抗するような活動をしているのですね。



勿論、オスカルもアンドレも、

ベルナールならばフランスのために何かをしてくれるはずだ!



と、いう想いで黒い騎士事件の際には逮捕をせずにパリに逃がしたわけですが、


幸せな時代は過ぎ去っていったのだな、
と、言うことを冒頭5分で感じる切ないシーンでした。



ベルナール宅でのアンドレとベルナールの会話が終始、まるで演劇や映画のような大人なセリフでやり取りされているのが凄いですね。




アンドレは言います。



『今度、必ずみんなで会おう!』


ドアを閉めるときに笑顔を見せるロザリー。



しかし、4人が会うことになるのはアニメでは1789年7月13日なのでしょう。



原作では、6月末にアベイ牢獄に捕らえられたアランら衛兵隊員の釈放をするためのデモの依頼をしにベルナール宅を訪れるオスカルとアンドレが描かれています。



その際に、4人は久しぶりの再会を果たすのですが、


アニメでは、

『4人で会う』という機会は持てぬまま、革命を迎えてしまったようでした。




『今度、必ずみんなで会おう!』



何げない、
いつでも実現できそうな
この明るいセリフが、


とても悲しく聞こえました。











原作ではロザリーに恋をしたベルナールが


『(ロザリーがベルナールの)ママンに似ている』


と、言うセリフ。


アニメにはありませんでしたが



マザコンベルナール、結構気に入ってます(*^_^*)






33話は、1788年冬から1789年6月までの約半年間の出来事が描かれています。



そして、34話から最終話までは、それから約1ヶ月間におこる出来事が細かく描かれることとなります。




さて、そろそろカウントダウンですね。



ベルばらロス対策しなくてはっ!!!!