ロザリーとシャルロット  | ★★剣を持った青獅子★★

ロザリーとシャルロット 

BSアニメ ベルサイユのばら

19話『さよなら、妹よ!』



全部良いです~。(≧▽≦)
今週中にはこの回のこと、書き終わらないくらいです!!!
(とか言って書かないこともしばしば。笑)


とりあえずBGM。
レア曲が多い回ですね。


チェンバロ(かな?)の音色が素晴らしいです。
どうしてあんなに耽美で残酷な音色なのでしょう。
美しい。。。。
クラブサンってチェンバロのことなのですね、知らなかった。



台詞を語らずして状況や感情を視聴者側に伝えるという演出が、もうアニメの枠を越えすぎてます!



演劇的です。



まずロザリーとシャルロット。


二人ともポリニャックの娘であり、
ロザリーは育ての母を殺されたことで心を痛め、
シャルロットは権力と財力を手に入れたい親のために望まぬ結婚を強いられて心を痛めています。


親の身勝手で心ない行動によって犠牲になった娘たち二人。



ロザリーが、実母であるマルティーヌガブリエルが憎きポリニャック夫人だと知ってしまった日の夕暮れ



『私、証明して見せます。母は、私を育ててくれた人、ただ1人だと言うことを。』



そう、瞳を見開いて宣言するロザリーの顔がシャルロットそっくりに描かれています。



ロザリー


シャルロット


ついでにポリニャック





ポリニャック夫人を母と認めない!
と言っているロザリーが実の妹とそっくりな顔で描かれ、紛れもなく2人は同じ親の血を引いているのだ、と言うことをセリフなしに伝えてくるその手法。




何度見ても『すごい』という他ありません。



その他にも、
タイミング悪く、オスカルとアンドレの会話でポリニャック夫人が実母であることを知ってしまったロザリー。






ロザリーは硬直したまま動けません。

そのうち画面はカゲロウのようにゆらゆらと波を打ち、ピント合わず、不安定になります。

暫くするとオスカルとアンドレの会話までもぼんやりと耳をふさいだような音に聞こえてきます。


こうすることで
衝撃のあまりに目眩がして声が遠くに聞こえる、というロザリーの精神状態を視聴者にきっと体感させているのですね。
そう感じました。



この一つ前の記事に
『ジャンヌとロザリー』姉妹についての共通点と対照的な点をあげましたが


ロザリーとシャルロットにも不思議と共通するような表現が使われていました。





まず、水面に心を映す表現


ロザリーもシャルロットも1人では抱えきれない想いを投影するかのように水面に、もう1人自分の姿を映します。


政略結婚に怯え、夜会を抜け出すシャルロット



育ての親の敵を打つために産みの母を殺害しようと決心したロザリー



水面に分身を映したからと言って、
背負う苦しみまでをそこに移す事は出来ない。


水に映る彼女らの姿は少し風が吹くだけでもゆらゆらと歪み、その姿を保つのに必死です。


今にも泣き出しそうでな心を不安定に表現する水の演出は大変素晴らしいです。


これは今後オスカルにも使われる表現方法です。




そして、私がリスペクトする演出。
夜会の支度をしながらドギーシュのプロフィールを母から聞かされるシャルロットのシーン。




『母が決めました。』
娘の将来は、すでに母の手の中にあります。





ドギーシュのどーでもいい経歴を興味なさげに無表情で聞くシャルロット。


そのうち


『痛い!!!』


と、髪をといてくれていた召使いに八つ当たりし、母の前から逃げ出します。





『さわらないで!!!!』

ヒステリックに言い、


そしてか弱い声で続けます。

『さわらないで、、、
 だれも。
 お願い。』





窓からは流れる雲が見えます。
鳥でさえも自由に好きなところに飛んでゆくのに、窓際に立つシャルロットはまるで捕らわれの身。
窓の格子は鳥かごのようにも見えてきます。

篭の鳥です。
母の決めた場所以外に行く自由はない。


シャルロットは縁談の取り消しを懇願しますが野心家の母は一切取り合いません。



そして夜会の支度を続けさせるポリニャック夫人。

シャンデリア越しに見るその姿は

『母によって再度鳥かごに戻された小鳥』

のようです。



更には、このシーンの最後にポリニャック家の外観が映るのですが
シャルロットの閉じこめられた檻は、私たちが想像するより遙かに巨大なものであるのだ、と言わんばかりの鉄格子に覆われていました。
シャルロットにとってこの環境は鳥かごではなく、牢獄だったのかもしれません。






この演出を意識してから見る次のシーンは、シャルロットのとてつもない恐怖と絶望を表現しているかのようです。



ある夜会で、シャルロットはドギーシュの自室に連れて行かれます。









もう、シャルロットは逃げられません。



絶対に逃げられない。


それが語られることなく充分に表現されているところが凄いと思います。






シャルロットは飛びます。


あの日、自由に好きな場所へ羽ばたいていた鳥のように。




死に逝くために飛ぶ姿がこんなに美しくて良いのだろうかというくらい、綺麗で気持ちのいい演出でした。





シャルロットが、結婚がイヤで泣いている時に窓の向こうで鳩が飛ぶシーンがありましたが、
ロザリーがジャルジェ家からポリニャック家へ行く日のシーンにも鳩が出てきます。


ロザリーの乗る馬車とは逆方向に白い鳩が飛んで行ったと思います。
平和をイメージする鳩が飛ぶ方向と逆に進むロザリー。

悪い予感しかしません。

小道具の使い方が本当に凄いな、と思ってしまいます。

あぁ、凄く良かったです☆☆☆
(o^^o)


ジャルロットのことは『白ばら』について語ったときにも触れました

←ここからその記事にワープしますので宜しければお立ち寄りください(o^^o)



とりあえず、19話すんごい演出でした。
これ以上の写真が載せられないようなのでまた後ほど(o^^o)