吟遊詩人と呼ばれて
アニメのベルばら後半戦になると登場する
吟遊詩人と呼ばれるおじさん。
アニメオリジナルのキャラクターです。

子供の頃はこのおじさんのことが
とても怖く感じました。
おじさんの言っている言葉の意味なんか全く分かりませんでしたが、このおじさんの纏う不気味なオーラと奏でるメロディー。
子供なりに『社会の闇』のようなものを察知したのでした。
吟遊詩人はアコーディオン(コンサーティーナという楽器だと思います。)を奏でながらパリの荒んだ様子を語ります。
『ベルサイユのばら』が
華やかなイメージから一転、
このおじさんの出現でパリのダークサイドに更にアングラテイストを感じるようになります。
おじさんの奏でるメロディーは暗く、切なく、ノスタルジック。
とにかくおじさんの風貌、アコーディオンのメロディー、そしてパリの貧しい背景が何とも妖しいのです。
今見ると、この人はベルばらの名脇役ですね。
ベルばらにおいては
オスカル達が主旋律を奏でているのだとしたら
おじさんは伴奏のメロディーを奏でます。
別々の五線譜を進みながらも
同じ時間を共有し
平行して存在することで一つの音楽にしてゆく、そんな感じです。
オスカルたちとは異次元の場所に存在するかのようなこのおじさん。
しかし途中主要メンバーと接触する場面があります。

オスカルへのやり場のない恋心に疲れ、更には視力も失いつつあるアンドレがパリの街で飲み明かし、ふらふらと行く宛もなくさ迷うある晩、このおじさんに話しかけるのです。
このおじさん
大概、下水道の横みたいな陽の当たらぬ地下道に座っていることが多いと思います。
おじさんのいる暗く、不衛生な場所に現れるアンドレ。
その姿が痛々しい。
おじさんは
『あたしゃ足が悪いが、あんたは目がダメらしい。』
と、言う。

おじさんもその目、、、
と、言い出す隙もなく
『それに恋にお悩みだ』
と、アンドレの一番重傷な傷を言い当てる。
何者なのだろう。
おじさん。
いきなり核心を突かれてドキっとした表情を見せるアンドレ。
おじさんはそれに続けて
アンドレのために詩を贈ります。

人はこの世に二つの光を見る
ひとつは
陽の光、星の光、目さえありゃ見える光さ
そしてもう一つは人の心と希望の光
こいつは目があるだけじゃ見えやしねぇ
でも必要なのはこいつのほうさ
こいつさえありゃ生きてゆける
とことん落ちても生きていける
心だよ、兄さん
愛し合うのは心と心だ
目なんてやつはかざりみたいなもんさ
元気だしなよ、
元気だしなよ、兄さん

悲しみに暮れた顔でおじさんの奏でるメロディーと詩を聞いていたアンドレでしたが、やがて立ち上がり、暗がりから階段をのぼりパリの街へと歩いていきます。
その姿はまるで、どん底まで気持ちの沈んだアンドレが自分のいるべき場所に戻っていった
そんな風にも見えました。
この後アンドレは再びパリの居酒屋で飲み暮れるのですが、ここでアランとばったり再会し、アランがオスカルの配属されたフランス衛兵隊B中隊に所属していることを知るのです。
こんな偶然て。。。
あの吟遊詩人のおじさん、まるで妖精さんのよう。
アンドレをこのアランとの再会までエスコートしてくれたかのようです。
知らない方には申し訳ないのですが、あたくしの好きな
『るろうに剣心』。
剣心も、愛する人を失ったショックから廃人となり、堅く心を閉ざして立ち上がれなくなる事があるのです。
そこに行きずりのおじさんが現れ、彼を精神的にサポートします。とてもさり気なく。
そして剣心は再び戦いに戻って行く事が出来たのでした。
ベルばらの吟遊詩人と、このるろうに剣心のおじさんの存在が少し重なります。
こういう、妖精さんみたいな登場人物好きです。
そして
このおじさん、奇しくもアンドレの死んだ日に死んだようです。
もし、おじさんが生きていたのなら、
アンドレの時のように、オスカルにも優しい歌を奏でてくれたかもしれません。
人通りのない暗いパリの路地
このおじさんには息子がいたのでした。
息子はその亡骸を背負い、セーヌ川に流します。

その光景を偶然にも、アンドレを亡くして悲しみに暮れるオスカルが目撃するというのがまた意味深。

オスカルも、まさかこのおじさんと愛するアンドレが言葉を交わしたことがあるとは思ってもみないでしょう。
おじさんは川を流れてゆきます。
そして息子はおじさんの形見で、おじさんの奏でたのと同じ悲しいメロディーを響かせるのでした。

あのおじさんに家族がいたなんて。
この息子の出現でおじさんの人物設定に、一気に深みが出てきます。
(しかも息子の声優が野沢雅子プロですね。豪華過ぎです☆)
このおじさん、パリの貧しい市民の姿をした『ストーリーテラー』のようにも思えます。
大体ストーリーテラーとは、
物語に溶け込むような姿をしていながらも、その舞台とは異次元にいてストーリーの本筋には影響しない場合が多いかな、、、と思うのですが、
このおじさんはパリの貧しさを伝えるストーリーテラー的存在でありながら、
最後がっつり『死』を迎えます。
ストーリーテラーの死
演出がかっこ良すぎだなと思います☆☆
このおじさん、BSの方の放送ではまもなく登場すると思いますので、じっくり楽しみたいと思います(o^^o)
おじさんの持っている楽器を調べていると、アコーディオン(手風琴)ではなく、
コンサーティーナというものかな?
と、思いました。
これです↓

1829年に作られた楽器なのだそうです。
これをおじさんが持っているということは。。。
もしかしたらタイムトリッパーなのかもしれません。
コンサーティーナやアコーディオンは旅芸人によって世界各地に広められたのだとか。
おじさんは体を悪くする前はどんな事をして生きてきた人なのだろう。
やはり吟遊詩人だったのでしょうか。
このおじさんを主人公にして、
ベルサイユのばらに
もう一つの物語が出来そうなくらい
面白いキャラクターだな、と思います。
吟遊詩人と呼ばれるおじさん。
アニメオリジナルのキャラクターです。

子供の頃はこのおじさんのことが
とても怖く感じました。
おじさんの言っている言葉の意味なんか全く分かりませんでしたが、このおじさんの纏う不気味なオーラと奏でるメロディー。
子供なりに『社会の闇』のようなものを察知したのでした。
吟遊詩人はアコーディオン(コンサーティーナという楽器だと思います。)を奏でながらパリの荒んだ様子を語ります。
『ベルサイユのばら』が
華やかなイメージから一転、
このおじさんの出現でパリのダークサイドに更にアングラテイストを感じるようになります。
おじさんの奏でるメロディーは暗く、切なく、ノスタルジック。
とにかくおじさんの風貌、アコーディオンのメロディー、そしてパリの貧しい背景が何とも妖しいのです。
今見ると、この人はベルばらの名脇役ですね。
ベルばらにおいては
オスカル達が主旋律を奏でているのだとしたら
おじさんは伴奏のメロディーを奏でます。
別々の五線譜を進みながらも
同じ時間を共有し
平行して存在することで一つの音楽にしてゆく、そんな感じです。
オスカルたちとは異次元の場所に存在するかのようなこのおじさん。
しかし途中主要メンバーと接触する場面があります。

オスカルへのやり場のない恋心に疲れ、更には視力も失いつつあるアンドレがパリの街で飲み明かし、ふらふらと行く宛もなくさ迷うある晩、このおじさんに話しかけるのです。
このおじさん
大概、下水道の横みたいな陽の当たらぬ地下道に座っていることが多いと思います。
おじさんのいる暗く、不衛生な場所に現れるアンドレ。
その姿が痛々しい。
おじさんは
『あたしゃ足が悪いが、あんたは目がダメらしい。』
と、言う。

おじさんもその目、、、
と、言い出す隙もなく
『それに恋にお悩みだ』
と、アンドレの一番重傷な傷を言い当てる。
何者なのだろう。
おじさん。
いきなり核心を突かれてドキっとした表情を見せるアンドレ。
おじさんはそれに続けて
アンドレのために詩を贈ります。

人はこの世に二つの光を見る
ひとつは
陽の光、星の光、目さえありゃ見える光さ
そしてもう一つは人の心と希望の光
こいつは目があるだけじゃ見えやしねぇ
でも必要なのはこいつのほうさ
こいつさえありゃ生きてゆける
とことん落ちても生きていける
心だよ、兄さん
愛し合うのは心と心だ
目なんてやつはかざりみたいなもんさ
元気だしなよ、
元気だしなよ、兄さん

悲しみに暮れた顔でおじさんの奏でるメロディーと詩を聞いていたアンドレでしたが、やがて立ち上がり、暗がりから階段をのぼりパリの街へと歩いていきます。
その姿はまるで、どん底まで気持ちの沈んだアンドレが自分のいるべき場所に戻っていった
そんな風にも見えました。
この後アンドレは再びパリの居酒屋で飲み暮れるのですが、ここでアランとばったり再会し、アランがオスカルの配属されたフランス衛兵隊B中隊に所属していることを知るのです。
こんな偶然て。。。
あの吟遊詩人のおじさん、まるで妖精さんのよう。
アンドレをこのアランとの再会までエスコートしてくれたかのようです。
知らない方には申し訳ないのですが、あたくしの好きな
『るろうに剣心』。
剣心も、愛する人を失ったショックから廃人となり、堅く心を閉ざして立ち上がれなくなる事があるのです。
そこに行きずりのおじさんが現れ、彼を精神的にサポートします。とてもさり気なく。
そして剣心は再び戦いに戻って行く事が出来たのでした。
ベルばらの吟遊詩人と、このるろうに剣心のおじさんの存在が少し重なります。
こういう、妖精さんみたいな登場人物好きです。
そして
このおじさん、奇しくもアンドレの死んだ日に死んだようです。
もし、おじさんが生きていたのなら、
アンドレの時のように、オスカルにも優しい歌を奏でてくれたかもしれません。
人通りのない暗いパリの路地
このおじさんには息子がいたのでした。
息子はその亡骸を背負い、セーヌ川に流します。

その光景を偶然にも、アンドレを亡くして悲しみに暮れるオスカルが目撃するというのがまた意味深。

オスカルも、まさかこのおじさんと愛するアンドレが言葉を交わしたことがあるとは思ってもみないでしょう。
おじさんは川を流れてゆきます。
そして息子はおじさんの形見で、おじさんの奏でたのと同じ悲しいメロディーを響かせるのでした。

あのおじさんに家族がいたなんて。
この息子の出現でおじさんの人物設定に、一気に深みが出てきます。
(しかも息子の声優が野沢雅子プロですね。豪華過ぎです☆)
このおじさん、パリの貧しい市民の姿をした『ストーリーテラー』のようにも思えます。
大体ストーリーテラーとは、
物語に溶け込むような姿をしていながらも、その舞台とは異次元にいてストーリーの本筋には影響しない場合が多いかな、、、と思うのですが、
このおじさんはパリの貧しさを伝えるストーリーテラー的存在でありながら、
最後がっつり『死』を迎えます。
ストーリーテラーの死
演出がかっこ良すぎだなと思います☆☆
このおじさん、BSの方の放送ではまもなく登場すると思いますので、じっくり楽しみたいと思います(o^^o)
おじさんの持っている楽器を調べていると、アコーディオン(手風琴)ではなく、
コンサーティーナというものかな?
と、思いました。
これです↓

1829年に作られた楽器なのだそうです。
これをおじさんが持っているということは。。。
もしかしたらタイムトリッパーなのかもしれません。
コンサーティーナやアコーディオンは旅芸人によって世界各地に広められたのだとか。
おじさんは体を悪くする前はどんな事をして生きてきた人なのだろう。
やはり吟遊詩人だったのでしょうか。
このおじさんを主人公にして、
ベルサイユのばらに
もう一つの物語が出来そうなくらい
面白いキャラクターだな、と思います。