オスカル 恋のプレリュード | ★★剣を持った青獅子★★

オスカル 恋のプレリュード

BSアニメ
ベルサイユのばら
18話『突然イカルスのように』



フェルゼンに4年ぶりに会えて嬉しくてキラキラする浮遊物を纏うマリーアントワネット。
うっとり。



オスカルもフェルゼンとの久しぶりの再会に、マリーアントワネットと同じキラキラの浮遊物を飛ばしています。




この時、アントワネットは完全に恋心。

オスカルは親友に会えた心からの喜び。


そういう意味の表現だと思うのですが、
オスカルが
『大切な親友との再会』を喜んで心が躍っているのだ、と思っているこのトキメキこそ、彼女のフェルゼンに対する恋心の第一段階だったのではないのかなーと思います。





親友が、暴漢に襲われた自分の命を助けてくれた。それが久しぶりの再会だったなんて。しかもイケメン☆



まぁ、整理すれば充分恋に落ちる要素はあるのだよね。




心から信頼し合うことの出来た同年代の男性だった、ということが大きな理由かな。

その他、
正義感が強い
とか、
損得感情に捕らわれない人格者だ
とか、
オスカルに完全に心を開いている
とか、
イケメンだ
とか

フェルゼンはマリーアントワネット意外の女の事なんて全く頭にないような発言ばかりだけど、、、

たけど、そんな事よりも、
オスカルには上記のポイントが上回っていたのかもしれないな。



そして、このアニメの状況のみに通用するお話になってしまうかもしれませんが、
夢に出てきた人って、私ほぼ必ず好きになってしまいます。
オスカルは意識朦朧としていたところでフェルゼンを見ます。
そして自室で『やっぱりおまえだったのか』と、それが夢で無かったことを実感するのです。

オスカルは『夢』を見た訳ではないのですが、うつらうつらしている潜在意識の中に現れる人って素敵に見えるのをあたくし、実感しています☆

(昔、私は何故か人気ホストだった城咲仁と山登りデートをした夢を見て以来、すっかり恋人気取りをしていたという過去がありました。笑。『あっ、うちの人、テレビでお仕事がんばっているゎ☆』的な。笑
なんで彼だったのか謎です(o^^o))








スウェーデンの軽竜騎兵の正装をマリーアントワネットに見せるフェルゼン。


ステキー。。。って笑顔で言っている
マリーアントワネットの後ろに
同じくステキー。。。みたいな笑顔でそれを見ているオスカル。



オスカルかわいい☆



この直後
フェルゼンが結婚すると知って悲しみを露わにするマリーアントワネット。


原作では涙が溢れたアントワネットは猛ダッシュでフェルゼンの前から走り去り、オスカルにぶつかる。
そして顔をあげたアントワネットを見て

『泣いている、、、!!』

というオスカルの表情が
驚きと心配を表していているようで大変好きなのです。



アニメでは、オスカルにぶつかりはするのですが、その場を去ろうとするアントワネットをオスカルが一瞬抱き留めたように思いました。




フェルゼンの結婚話に髪を振り乱し、ボロボロに泣いているアントワネットと目が合うオスカルの表情が原作同様非常にいい。
このオスカルの顔が好きです。






静止画だとよく分からないのですが、
アントワネットの顔を見て、
ふゎーっと一瞬にして目を見開き驚きの表情を見せるのです。

原作のあの表情をこんなふうに動画にしたのか!
素晴らしい!とても好きなシーン。

その時のオスカルがこれ。
今回のマイベストオスカルは↑これでした。



王妃とフェルゼンが心を寄せ合っている事に対して


アニメオスカルは
『二人の恋が許されるものならば、どんなに素晴らしい恋人同士になるかと、そう思ってしまい二人の恋を止めることが出来ない自分はこのままでいいのか。』


と、アントワネットの大粒の涙を目の当たりにし、王妃のスキャンダルを見逃してしまいそうになる自分に悩み、一人深酒をしていました。



それに対して原作オスカルはスキャンダル回避の為に思い切って王妃に忠告しに参上します。
そして
『女の心 事件』です。

自らを犠牲にし、心を鬼にしてスキャンダルを防ごうとした結果、アントワネットにさらに泣かれてしまいました。

そして同じ年頃の王妃の悲しみを女性として理解できなかった自分自身に対して嘆きます。


マリーアントワネットの淋しい心と、フェルゼンへの恋心を理解し、このまはまではいけないと思いながらも忠告出来なかったアニメオスカル。


王妃をスキャンダルから守るために、
自らの立場を考えた振る舞いをして欲しいと、心を鬼にしてご進言した原作オスカル。




真逆の言動のオスカル。



しかし、結果は同じ。

オスカルがどう動いたって
フェルゼンとアントワネットの惹かれ合う気持ちはもう誰にも止められなかった、という事なのですね。



原作にて

自分自身でもまだ気付いていない
オスカルのフェルゼンへの気持ちの変化を聞くことが出来ます。



おまえのそんなことばをきくと
なぜか胸が刺されるようだ、、、

どうしたというのだろう、、、。



今まで感じたことのない気持ちに
不思議な違和感を感じるオスカル。


オペラ座に行くことが出来ない
フェルゼンの心中を聞いた日のことでした。



原作オスカルがここからはっきりとフェルゼンを愛しているのだと自覚するまでには長い時間がかかったように思います。


フェルゼンが王妃に好意を寄せていたのは分かり切ったことだったのに何故かズキンと胸が痛い。
そんなオスカルは、それから1783年の独立戦争終焉までの約六年の時を経て、親友フェルゼンに抱くこの特別な気持ちは『友情』の先にある感情なのだと言うことに気がついた、のだと思います。
(アニメ情報によると、フェルゼンが独立戦争が終わってからフランスの地を踏むまでには更に二年かかっているそう。そりゃあ、みんな心配したでしょうね。)



しかしアニメオスカルは自分の気持ちが恋愛感情なのだと気が付くのに、原作オスカルよりも時間がかからなかったように思います。


フェルゼンは王妃とお互いの気持ちを確認し合った時から、深夜の逢い引きを重ねます。

そして王妃との許されざる関係に心が荒んだ時にはオスカルに剣の手合わせをしたくなったと言い家にやってくる。

このフェルゼンがジャルジェ家にこのようにしてやってくるシーンは一度しか描かれていませんが
親友オスカルと時を過ごすことで疲れた心を癒やすということが、もしかしたら度々あったのかも知れません。



アンドレは、そんなフェルゼンの行動によってオスカルの心が掻き乱され始めていることに気が付いています。

(さすがアンドレ!)


そこへ来て、今度はアントワネットからもフェルゼンの事で頼れるのはお前しかいない、と泣きつかれてしまう。

オスカルは芽生え始めた恋心を押し殺し、王妃の願いを聞き届けなければならない時もあったようです。


アニメオスカルは、口にこそ出しませんがフェルゼンがアメリカに行くより前に自分の気持ちに気が付いています。


そして、独立戦争後帰ってきたフェルゼンを前にやっと自分で自分の気持ちを認めるようになるのです。


そして、自分の気持ちを認めた背景には
『フェルゼンの心に王妃様がいない』事が大きく影響しているようです。



なんて遠慮がちなオスカル。。。


オスカルの片思い期間、長いなぁー。
かわいそうに。


と、オスカルの恋の序章を語らせていただきました。


書き出すと長くなってしまいます。




18話、フェルゼンのオモシロ映像があったので書こうと思ったのに。。。。




また語らせてください。
m(_ _)m