女の・・・こ・・・ころ・・・ 女心を理解できなかったオスカルと女心を理解しすぎるオスカル | ★★剣を持った青獅子★★

女の・・・こ・・・ころ・・・ 女心を理解できなかったオスカルと女心を理解しすぎるオスカル

オスカルが本気で困っているシーン。

王妃の寂しい女心が分からず、
王妃にズバリ!



『あなたに女の心をもとめるのは無理なことだったのでしょうか』


と言われてしまったシーンです。






これは、リアルに言われたら相当キツいヒトコトですね。


原作オスカル、ダメージを受けて可哀想です。


しかしアニメのオスカルは意外に女心を(というかアントワネットの事を)分かっているように思います。


12話でもアンドレがドレスを買うマリーアントワネットを見て、国民の税金を無駄遣いしている!


と言うのに対してオスカルは


今はそれを言うな、あの方はお寂しいのだ


と、王妃を庇う。

「無駄遣い」はフェルゼンのいない寂しさを埋めるため、分かってさしあげてほしい、と。



女のこころ、わかってる。。。。




その後も(私の好きなシーンですが)
フェルゼンと逢い引きする約束を王妃がキャンセルするときにオスカルにその伝言を頼みます。



そしてオスカルは王妃から

「貴女だけがたよりなのです」

「貴女しかいないのです、秘密を守ってくれるのは」

「おまえだけが私の味方」

と言う絶大なる信頼の言葉を賜るのです。



そう、女心を理解できるアニメオスカルは
王妃から


『あなたに女の心をもとめるのは無理なことだったのでしょうか』

と、言われるはずもなく、むしろここで更に株を上げてしまうのです。



しかし、アニメのオスカルも、原作と同じセリフを語ります。




そう、原作のオスカルはマリーアントワネットに向かって直接、


アニメのオスカルは河原に向かってまるで独り言のようにその本音を語ります。



原作オスカルはこのセリフの前に、オスカルとフェルゼンの不倫の噂をあちこちで耳にします。
マリーアントワネットを守らなくては!という強い気持ちで、処分覚悟でこの忠告をしに王妃の元を訪ねるのです。


しかし、その言葉は王妃の心には響かず、むしろ王妃は「私は寂しかった!」という自己防衛に入ってしまいます。

そしてオスカルは女のこころを理解してあげられなかったことに、傷つくのです。


処分の覚悟はしていても、
女心が分からないんですね、なんて言われる心の準備は当然していなかったオスカル。

王妃の寂しい気持ちを女の立場で分かってやれなかった=不倫というスキャンダルに追いやってしまった、と

近衛としてだけでなく、人としてもショックをうけます。

その後、オスカルからの不倫に対して
の忠告はどこへやら。
マリーアントワネットに聞き入られることはありませんでした。




一方、アニメのオスカルは
フェルゼンが去って寂しい王妃の気持ちも分かってやれるし、
お世継ぎが出来なくて更に焦りと寂しさを募らせている様子も分かっている。

原作オスカルが王妃の地雷を踏んで返り血を浴びてしまった『女の心』事件では
思っていても本人には言わずに独り言で済ませる。


プチトリアノンに籠もり、これまた貴族からの評判が落ちていることを懸念しご進言しに行く場面でも、子供と戯れて幸せそうにしている王妃の姿を見たら言うことが出来なくなってしまうオスカルの姿があります。



アニメオスカル、オンナゴコロを分かりすぎています。
フェミニストです。
しかし、女心を分かっているからといって
オスカルが女性らしい、というふうには思いません。


オスカルは『女性』だったからこそ原作のオスカルの方法で王妃に忠告したのではないかと思うのです。

現実問題、自分の親友が王妃と同じ立場だったとしたらオスカルと同じようにケンカ覚悟で注意しにいくのなはないかな、と思うのです。

この状況で見過ごして知らんぷりする、というのは余計な騒ぎに巻き込まれたくない場合かな、と思います。




不倫して、評判ガタ落ちの主君を守るため、あえてそれを本人に指摘しに行く。
誰だってしたくない嫌われ役です。
それなのに処分覚悟で伝えに行って
『女の心わかってない!』と言われてしまったオスカル、不憫です。
しかもそのご進言、「心配してくれてありがとう」とは言われるものの、結局聞き入れてもらえなかった。


(T_T)かわいそうに~。



逆にアニメオスカルの、本音を王妃の前では言えなくなってしまう感じには年上の兄弟か姉妹のような包容力を感じています。


アニメのオスカルは、マリーアントワネットがいうところの『女のこころ』を良く理解しています。
アントワネットの寂しさの理由をきちんと把握しているのです。
それを理解した上で、今はまだ言うべき時期ではない、というような判断を下しています。

ただ単に言えない、とか知らんぷりして言わない、のではなくマリーアントワネットの心情を読みとった上で動いているのですね。
大変状況把握力に優れています。



なので、アニメオスカルがマリーアントワネットの自由な行動をセーブしなかったのはヒドい!とは思えないのです。



どちらのオスカルも、方法は違いましたがマリーアントワネットを大切にする気持ちは変わらないと思えるのです。



原作オスカルと
アニメオスカルは


女性の作り手に描かれた、
男性の作り手に描かれたという

その違いがオスカルの行動の違いに
少し影響しているかもしれないと
思います。


(*^-^*)



また、面白いのが

このときにはオンナゴコロ分からない!と嘆いていたオスカルが、王妃との最後の謁見の時には、誰よりも王妃の女心をわかっている、一番の良き理解者になっていることです。





『フェルゼンはかならずアントワネットさまのおそばにもどります!』

と、貴族も平民も王妃から離れていく孤独を再び感じている王妃を勇気づけるのです。



もしかしたら、アンドレとの愛を確かめ合い、人を愛し、愛されることがどれだけ心の支えになるのかを身を持って知ることが出来たオスカルだったからこそ
この言葉を王妃にかけることが出来たのかもしれません。



若き日に、

マリーアントワネットをスキャンダルのまっただ中にたたせてしまった!


と嘆くオスカルは、
マリーアントワネットが一番心折れそうなときに、女性として、精神的に彼女を救ったのでした。




武官としてフランス革命に向かい、
散ってゆくオスカルが、


命を懸けて守ると決めた王妃を
最終的には武官としてでも、
近衛だった者としてでもなく、

1人の女性として、
王妃の古い友人として支え、
その心を守ったのが
大変素敵な展開だったな、と思います。




ここで再び讃えます!




ビバ!池田理代子~!!!

(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)(o^^o)!!