子どもの集中力は短いと言われています。

まっさらな状態で生まれて

見るもの聞くもの触るもの匂い味わい・・・

特に乳児期の子どもたち(0歳、1歳、2歳)

全部この世で初めての体験。

 

五感をフル活用で体験していくので

これはなに?

あれはどんなもの?

見て

近づいて

触れて

口にいれて(舐めて)確かめたり

 

気になるものは片っ端から体験したいスイッチを持っているので

大人からすると集中力が短かく見えたり

直ぐ飽きるなぁ~と感じたりするかもしれません。

それだけ、「初めて」は刺激がいっぱいなのです。

 

ですが、時に物凄い集中力を発揮して何十分も

いえ、一時間くらい同じ遊びをする場面がたくさんあります。

それは幼児さんだけでは無くて

1歳数か月~2歳数か月の子どもさんでもです。

 

遊びの中に感触遊びというものがあります。

小麦粉粘土、片栗粉粘土

寒天、春雨、氷、水、わかめ・・・

様々な素材を触る遊び。

 

どの素材にハマるかは

子どもそれぞれで、とても面白いのです。

 

いきなり、ぐわしっと掴む子ども

指でツンツンして慎重に確かめる子ども

大人(保育士)が触っているのを見てから安心して触れる子ども

遠くからジーっと見ている子ども

触るのが怖くて、ふぇぇ・・・と涙ポロリな子ども

 (うんうん、初めて見る物は不安だもんねぇ。わかるよぉ~(*・ω・))

 

どんな反応でも、それがその子どものファーストコンタクト。

始まりの反応がどのようなものでも

触れているうちに(触れる回数、日数を重ねていくうちに)

子どもの心が動く瞬間があります。

 

そう、ハマる瞬間。

 

そうなると、驚くほどの集中力でその素材をずっと、ずーっと触り

空の容器やスプーンなどを置いておくと

入れたり、出したり、すくったり、こぼしたり、混ぜたり、床に落としてみたり、、、、

心が動くままに思いつく限りを試して体験していきます。

 

でね、子どもの心が動くと

真剣な表情の合間に笑っているときがあるのです。

夢中の笑い。

時には、声あげて全身で大笑いしているときも。

 

その姿を見た周りの子どもたちの中に

気になって、やってみよう~、とトライする子どもたちも現れてきて。

 

自分の心が動いて

自ら体験したいと行動したものは

物凄い集中力と探求心と五感をフル稼働させます。

そして思わず笑っちゃう。

笑うとね、「楽しい」の感覚が身体の奥底から湧き上がるのです。

そしてね、その楽しいエネルギーは周囲の人たちにも

良い影響を巻き起こしていって。

周囲の人たちも「あぁ~楽しいよぉ~」になって。

どんどん広がっていく。

 

これが大切なんじゃないかな。

生きることの中で。

 

心が動くと笑っちゃう

だから楽しい。

 

子どもたちにとって

こういう環境(人)となれる存在でありたい。

私の目指す子どもに関わる実践家の姿です。