たびたびブログでも書いていますが、長年パフォーマーをやっていた私。
クラウン(道化師)のスタイルでショーを行なっていました。
元々は人前で自分を表現したくて、しかも、
言葉を使わない身体表現(パントマイム)で思いを伝えたくてパフォーマーの道に入りました。
どちらかというと、シアター(舞台)系の演者で、
どちらかというと、シリアスな作品を作るような演者になりたかったのですね。
根っからのアングラ気質かな(笑)
それが、たまたまというか、今思い返せば必然というか、
イベント系の、人を笑いで楽しませる方向へと流れるような環境で、
しかも、道化師スタイルでの出演が与えられている、そんな環境でした。
私にはコメディのセンスなんて無いし・・・と、
一時は道化師から離れ、シアター系に向かった時期もあり・・・
でも、シアター系に行けば行くほど、
素顔なのに私の動きを見たお客さんから(特に子供たちから)
『ピエロだぁ~』
というお声をもらったりが、続いたりして。
それで、やっぱりそうなのかなぁ~って思って(笑)
道化師のスタイルでのイベント出演の道に戻ったのでした。
(※道化師やっている者からすると、道化師は 「ピエロ」 という呼び名ではなくクラウンが正しいのですが、
この辺の知識は書くと長くなるので割愛します。)
そんなこんなで、道化師的人生を長く送ってきたのですけど、
今は、イベントでの道化師はほとんど引退しておりまして、
子供の成長と発達をサポートする道で道化師センスを使いライフワークとしています。
私の経歴話しが長くなってしまいました。
やっとここからが、本題(笑)
二ヶ月くらい前に、インディアンにも
「道化師」 のメディスンマンがいるという事を、ある方から教えて頂きまして、
物凄い驚きとともに、興味がありまして、もっと知りたくて調べてみたら、
エリコ・ロウさん著書の 「アメリカ・インディアンの知恵」 という本の中に書いてありました。
ラコタ族に、笑いを届けることを専門職とする ヘヨカ という聖なる道化師がいるそうです。
ヘヨカは、単なるコメディアンではなく、祭儀や伝統行事で活躍するだけでなく、
ふだんの日常生活でも人を笑わせ教えに導いていく存在だそうです。
うわぁぁぁぁ・・・
鳥肌。。。
本を読んだ時、勝手に涙がボロボロ出ちゃって、ほとんど大泣き状態でした。
泣きながら頭に浮かんでいたのは、
あぁ、私は根っからの道化師なんだなぁ~ってこと。
スタートは偶然とはいえ、道化師の道を選んで、ずっとやってきて
今、またエンターテイメントとは別の形で道化師的センスを使う道を歩む選択をしてきた私。
インディアンにも「道化師」のメディスンマンがいると教えて下さった方からも、
教えて頂いた時に、 「あなたは、道化師ですね」 と言って頂いて。
道化師という道を選んできたことが、本当に意味があって、使命を持っていたのだなぁ~
と、この二ヶ月ほど、あらためて感じています。
(私が書いてる 「道化師の道」 とは、単にショーなどをやって人を楽しませるという存在だけでは無く、
道化師特有の発想や、精神で、「そこに存在すること」 という意味。)
道化師であること
これは、私にとって大事な大事なこと。