ベネマーのハグで吹っ飛んでましたが、5月22日は、シャーロック・ホームズの生みの親、
サー・アーサー・コナン・ドイルの誕生日でした。

彼がいなければ、ホームズとワトソンはこの世に生まれてくることはなく、
必然的に「SHERLOCK」というドラマが生まれることもありませんでした。

純粋にファンとして、ただただ感謝するばかりです。


でも、彼自身にはホームズものへの愛着はなく、本当は書き続けるつもりがなかったところが興味深いです。

彼にとっては、当時「最後の事件」でホームズが死んだ時に、あれほど多くの人たちが本気で悲しみ、
どうか生き返らせて欲しいと心から嘆願されるなんて、本当に思いも寄らなかっただろうと思います。

やっともうホームズを書かなくて済む、と肩の荷が下りていたはずなのに、結局、根負けした形で(笑)、
「空き家の冒険」でホームズをワトソンの元に帰還させることになって。


彼は喜びよりも、これからずっと書き続けなければならないことへの覚悟や諦めのようなものを
抱いていたんじゃないかな……と思います。

皮肉な話ですが、彼はその思い入れのないホームズものの作者であるからこそ栄光を得たわけで、
そういう意味でも稀有な作家(笑)であったように感じています。


作品への思いに、これほどファンとの温度差のある作家もなかなか珍しいかも。


でも、そんな彼が書いたからこそ、”シャーロック・ホームズ”が時代と国境を越えて、
多くの人々に愛され続ける物語になれたんじゃないかな……と私は思います。


作者がどこか作品世界を突き放していて、過剰な愛情がないからこそ”書きすぎる”ことがない。
ホームズものが多くの人たちに愛されるのは、そのどこか”足りない”ところ、
読者としてもっと欲しいと思うところに、自分たちなりの解釈、思いを注ぎ込めるところにもある気がします。


それは、そうできるだけの幅があって、”私はここはこう思う!”という、それぞれの思いを
受け入れられる器の深さがある物語であることの証でもあると思います。


実は、モファティス・コンビが再三語っているように(笑)、細かいところは穴だらけです。

時間の流れについても矛盾があるし、事件の解決の詰めやトリックや展開が甘かったりと、
彼がいかに思い入れがなかったか、そしていかに無頓着であったか(笑)を如実に示していますよね。

でも、ミステリとしては不完全だとしても、物語としての面白さがあって、読むと引き込まれますし、
とてもとても魅力的です!!!


それは、モファティスさんたちもおっしゃっていますが、このシリーズのコアの部分である、
”ホームズとワトソンの友情と冒険の物語”というコンセプトだけは、貫かれているからだと思います。


一番大事なそこだけはブレずに書く、この本能的なさじ加減!!!

だから、どんなにあちこちで穴があっても大丈夫(笑) むしろ、それさえも魅力になる。


彼にはホームズにもワトソンにも思い入れがなくても、逆にこの愛着のなさこそが、
ホームズとワトソンに普遍的な魅力という”永遠の命”を与えてくれたように私は感じています。


もちろん、作者が愛情を注ぎ、人物への思いをこめて書くことで魅力が生まれる物語もあるわけで、
そのあり方は様々で。

どちらがいい悪いということでもなくて、長く愛される物語には、それぞれにふさわしい描かれ方があって、
”シャーロック・ホームズ”は、ふさわしい描かれ方をした作品なのだろうなと思います。



サー・アーサー、シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソンという、世界最高のコンビを生み出して、
彼らの友情と冒険の物語を残してくれて、本当に本当にありがとうございます……!!!


あなたのおかげで、そしてホームズとワトソンに出会えたおかげで、
私の人生はより楽しく、豊かなものになりました。


きっと世界中が、あなたの生み出した作品に出会えた喜びを噛み締めた一日だったと思います(^^)




そして、実はドイル先生のお誕生日にベネマーのハグが全世界を席巻していたことに、
何かこう、神の見えざる手のような何かを感じてたりもして(笑)


あれだけの爆弾を落としていったことだし、S3-E2までの撮影も終わってしばらく中断なので、
しばらく「SHERLOCK」関係の画像は出てこないだろうな~なんて思っていたら、
ゲイティス兄さんが、この画像付きのツイートを流してくれました!!!

ファンが喜ぶものを、よくわかってくださってますよね~  さすが!!!(笑)



隔離して掲載するかどうか迷ったのですが、シルエットだけの写真なので、
このままここに掲載させていただきたいと思います~

(見たくなかった方には、大変申し訳ありませんm(_ _ )m)


$SHERLOCK HOLIC-welcome back

逆光で表情が見えないけれど、221Bのいつものソファに、シャーロックが座ってる……!!!

そう思ったら、目頭も胸も、じわりと熱くなってきました。


撮影現場の写真で、221B前にいるベネさんとマーティンを見た時にも感じていましたが、
その時以上に、「ああ、本当にシャーロックが221Bに帰ってくるんだなあ」って感じて、
心から「お帰りなさい、シャーロック」って思いました。


あとは、この状態って、ジョンがシャーロックを見ているのかな、だったらいいな……なんて。


祈るような気持ちになっちゃいました。


ゲイティス兄さんの粋な計らいでしたねラブラブ 素敵な写真をありがとうございました……!!!




にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへにほんブログ村人気ブログランキングへ