愛子

玲欧

 

(ちなみに,愛子の一人称は「オレ」です)

 

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玲欧の唇が触れそうになり…

 

「ゴメン,そんなビビんないで,マジでちょっとダサすぎたっ,あんまりにもドキドキさせられっぱなしだったから逆にドキドキさせたかった…だけ,でもダメっスねガキくさくて,早く服乾かして出よう」

 

と真っ赤になりながら愛子から離れる玲欧

 

ー…オレにドキドキしてた?あー…オレ玲欧のこーゆー顔見るの好き…カモ,もっと見てーな…

 

「玲欧クン…は,ほかの子とこーゆートコでシたことある?」

 

「ー…そーゆーコト聞かなくないっスか!?」

 

「あんの?ないの?どっち?」

 

「あーまーヒト並にはっ!?」

 

ほかの女とヤってんのか!?玲欧はモテるしあたりまえだけど…ーなんか…負けた気がしてヤダ!!

「じゃー帰んないっ」

 

と言って風呂場に駆け込む愛子

 

「はぁ!?ちょっっ舞サン!!?ちょっと出てきてそれどーゆーコトかわかってんの?」

 

「わかってる!!!わかってる…から…っ先…シャワー…使うね…」

 

ムネの中がカーッてやけるみたいに熱いんだ,ほかの女が知っててオレが知らないコトがあんのがヤダそんなんじゃ玲欧を惚れさせるなんてムリじゃん

 

「全然わかってねーよ…」

 

とその場にしゃがみ込む玲欧

 

愛子が出てきたのと入れ代わりで玲欧がシャワーを浴びに…

 

…こんなコト意地でするコトじゃないってわかってる…けど…オレの負けず嫌いもつくづくだな…

 

シャワーからでてきた,バスローブ姿の玲欧にドキンとする愛子

 

「そんなコトされたら,もーガマンできないんスよ,さっきみたいに止めてあげられない,それでもいーんスか」

 

「ガマン…してなんて…言ってない…けど?」

 

「フーン,舞サンてすげー負けず嫌い?俺…そーゆーヒト好きっスよ…」

 

こんぐらいどってコトないっ,ほかの女にできてオレにできねーワケねーんだ,こんくらいどーってコト…っ

ーな…っ

やあっっぱり無理だあ~~~っっっ

 

と愛子はうつぶせになり

 

「う~あっちょっまって!あのっオ…アタシ胸ちっちゃいよっ!?そっそれにうまくないっつーか,え~~?キモチよくできない?」

 

 

玲欧は愛子を後ろからぎゅうっと抱きしめ…

 

「初めてだって言っちゃえば?そんくらい判るよ,それにまだ俺のこと好きじゃないでしょ。なんでこんな挑むよーな誘い方すんのかわかんねーけど俺は中途半端にヤるだけなんて嫌だから…」

 

「玲…っ」

 

「服乾くまで休んでこーよ,せっかくだし」

 

と言って布団に入り横になる玲欧

 

ー…失敗だ…完っぺき見透かされた…やっぱ玲欧のが上手だ…

 

愛子も布団に入り横になるが,

『っつーか眠れるワケね~』と思う2人だった…

 

 

ー朝方…ラブホを出て,歩く2人…

 

結局朝まで爆睡って…こんな女いねーよ…オレバカじゃん?

…あれから全然目合わねーなあんましゃべってくんねーし…オコってる?幻滅したかな…?

やっぱエッチしなかったからかな?ー…いやそんなんでオコるヤツじゃねーと思うけど…たぶん…

やっぱライバルだからって玲欧の気持ち操って鼻明かそうって思ったのが間違ってんだ…

さすがに反省…凹むゼ…

 

「れ…玲欧クン,アタシんちすぐそこだから…ココで」

 

「あ,うん,じゃーまたね」

 

あっさりしてんな…やっぱりもう『舞』で会うのヤメたほうがいーかも…

 

「なぁ!順序違うけど俺ら付き合わない?」

 

真っすぐな目で言う玲欧

 

「返事,今度聞かせて」

 

と手を振り去って行く,玲欧の横顔は真っ赤だ…

 

えっえ?え!?え!!?マジかよ!!?

 

愛子の顔が真っ赤になる…