3.体型と打撃成績と選手ごとの違い
体型と相関関係が見られた(RC27やXR27は除く)のを元に選手ごとにクラスター分けをした。
分析の方法 ウォード法
距離行列 標準化データによるユークリッド距離
で5つに分類した
クラスター1
体型が軽いため、打撃成績が低い代わりに盗塁や犠打を多用するグループ
セリーグとパリーグとの違いは大きな差は見られないが
盗塁と犠打をパリーグの方が徹底してやっているという事であろう
クラスター2
クラスター1と同じ傾向だが、1と異なり、盗塁はあまり用いないグループ
セリーグとパリーグとの違いは大きな差は見られない
クラスター3
体型はやや大きめで打撃成績が優秀で犠打をあまり用いない、併殺打が大きいといった
一般的なパワータイプであろう
セリーグとパリーグとの違いは僅かな差ではあるが
本塁打がパリーグの方が平均よりも4本近く多い
クラスター4
打撃成績が優秀で犠打をあまり用いない、併殺打が大きいといった
一般的なパワータイプであろうが
体型が著しく大きい
パリーグの外人選手のみにしか見られない
体重は110kgオーバーと大きい(ちなみに5位は中田翔の104kg)
ちなみに
クラスター4とはやや話が外れるがこちらが100kg以上の選手たちだが・・・
と、13選手中の実に9選手がパリーグの選手という結果である。
4選手いるセリーグの選手もいずれも外人となっており
パリーグの方が体型ががっちりしているというのは、こういった極端な選手の存在が大きいのではないだろうか
クラスター5
体型はやや大きめで犠打をあまり用いない、併殺打が大きいといった
一般的なパワータイプであるが打撃成績はクラスター3と異なりいまいちである
セリーグとパリーグとの違いは大きな差は見られない
4、結論
・戦い方に大きな違いはないが、どっちかといえば緻密な野球をしているのはパリーグであろう
・体型が大きいと本塁打や長打率といったパワーが増大して得点力に大きな貢献をする
・一方で併殺打や盗塁の減少などのマイナスの影響がある
・パリーグはセリーグよりも個人的に際立った選手が多く、
極端に盗塁や犠打に特化した選手や極端に体型の大きい選手がいる