中1秋から中学卒業まで不登校だった息子。
2023年春 通信制高校3年になりました。

2023年夏。
息子が通う通信制サポート校で
大きな変化があった。

サポート校が    引っ越したのだ。



最寄り駅は変わらず
駅からの距離もほぼ変わらず
駅前の喧騒から若干離れた方角の
広いスペースに移転したのだ。



『スペース』
これは昨春
息子が担任に話した    望みの一つだった。



息子のサポート校の現生徒数は
入学した頃の    3倍だ。
授業以外の空き教室は    一つ。
いくらサポート校で
登校する生徒数は少なくても
一つでは窮屈だ。
しかもそこは    常に元気な生徒グループの
たまり場と化していた。

一つの空き教室で
イベント組と自習組が
仕切るものもなく    過ごしていた。
息子は    なかなか勉強に集中できないと
こぼしていた。
徐々に馴らし登校をしたい生徒たちも
身の置き場に    困っていたようだった。
息子は  
自由を謳うボーダーレスに
閉塞感を感じる部分も持っていた。



以前より    そのことをサポート校に伝える
生徒や保護者はいたけれど
それで関係がこじれ
(理由はそれだけではないけれど)
学校から離れていく方たちもいた。
それでも    毎月のように転入生があり
生徒数はジリジリと増えていった。



卒業までに
学校の変革は期待できないのかなあと
見ていたけれど
広いスペースへの移転が発表され
残り半年しか利用できなくても喜ぶ
息子の様子をみて    嬉しく思った。



高3の2学期。
息子の学校利用時間が    増えた。
受験組で切磋琢磨し    息抜きし合う様子も
よく伝わってきた。



夏からは
受験模試にも    何度かチャレンジした。
初模試では    中学受験時代を含め
今までで    最も低い偏差値をとった。
不登校前までは
それなりの成績で推移していたので
届いた結果に    相当衝撃を受けていた。
が    程なく立ち直り
地道な勉強に戻っていった。



2023年12月
息子の学校は    2学期終業式を迎えた。
最終学年の
レポート・スクーリング・単位修得試験は
全て終えた。



塾の冬期講習は    既に始まっている。
「やれるだけやりたい」と申告したコマ数は
担当塾講師たちが
「こんなコマ数だとあの子が倒れてしまう」
と    かなり減らしてくれた。



塾に行くのは午後からで
帰宅は    夜10時を回る日が多い。
家では
「家じゃやっていない・・・やらなきゃね」
とつぶやき    見た目のんびりと過ごしている。
でも
部屋が静かだなと思っていたら
演習問題に取り組んでいたり
スマホをいじりながら寝そべっていても
英語や古文の単語アプリをやっていたりする。



私は    前副室長が面談で私たち母子に言った
「塾でしっかりやろう。家では休もう」を
イラッとしそうなときに
思い出すようにしている。



年が明けたら
この1年半の腕試しが    いよいよ始まる。



高3夏から始めた国語は
現代文と古文を修めた。
漢文がある入試は    ちょっと苦しい。

高1の2月から始めた数学は
数Ⅲ学習が現役受験に間に合わないとわかり
数ⅠA数ⅡBで理系受験する道も探したけれど
今年の春に文転した。
数学の範囲は広かった。

そのほぼ同時期に
今から5教科を
現役受験に間に合わせるのは難しいと
塾でわかり
国公立を    きっぱりとあきらめた。

高2春頃から始めた英語は
およそ1年で    効率よく修められた。
英検2級まで取得できた。



息子は
道の途中で    若い夢を一つずつ手放し
今に至る。

これが
中学2年半    ほぼ不登校の    ノー勉で
通信制高校サポート校に進学し
高1の3学期から    学び直しに目覚めた
息子の現実だ。

この期間で「学習」の楽しさがわかったといい
これからの「学修」に
希望を膨らませている。 

この経路と    時間をかけた自覚と納得のうえ
18歳の息子は    選択を絞っていった。



息子は
国語・数学・英語の3教科で
私立大学文系一般入試に    臨む。
文系数学を    強みに充ててみる。



学校では    指定校推薦や総合型選抜の合格者が
既に出ている。
それを横目に    モヤる気持ちもあるという。
浪人して
もっと高みを望みたい気持ちもあるという。
しかし    現役で
早く大学で学びたい気持ちが
ムンムン溢れそうなくらいある。



全てを引っくるめ    息子は
現在進行形で    がんばっている。



12月に入り    私は涙もろくなってきた。
息子の努力が報われますように。
どうか    どうか。
今持つ夢が叶いますように。
ひたすら祈る日々を    送っている。
脆い母親だと思う。



今日も読んでいただき、ありがとうございましたセキセイインコ青