あれは阪急今津線。東京でいうと、さしずめ東急多摩川線あたりでしょうか。
こちらはそんな今津線をモチーフにした短編集です
- 阪急電車/有川 浩
- ¥1,470
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沿線住人である著者の有川浩(ヒロ、女性の方です)さんが駅名を章のタイトルに「パピルス」に連載していたものに“折り返し”として更に各駅の書き下ろしを加えた一冊です
よくある車内の風景の中、乗り合わせた人達が入れ代わり立ち代わりに登場します。すれ違うだけだったはずなのに「袖振り合うも多生の縁」を地で行く“行きずりの関係”が結ばれていく様子にほっこりした気持ちになれることうけあい
登場人物のうち特に高校生の悦子、OL翔子、図書館好きユキには感情移入してしまいました~!
他に印象的だったのが“孫を連れたお婆ちゃん”時江さん。元・高校教諭の彼女の凛とした姿は言うならば今津線に現れたメアリー・ポピンズこういう毅然とした女性になりたいものです
いつも西宮北口→宝塚本駅か南口でしか降りたことのない今津線。機会があればぜひあちこち探索しようと思いますっ