難しい修理の話 | 日本一の1級自動車整備士・花岡龍二・のいるお店・RーTYPEなブログ

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第18回全日本自動車整備技能競技大会優勝の1級自動車整備士が送る
日々の整備の備忘録

ダイハツ アトレー
走行中エンジンが吹けなくなったと入庫
しかも他店で修理して納車日に発症
この時点で分かっているのは
イグニッションコイル3本交換済み
スパークプラグ3本交換済み
エンジンリビルトに交換済み
しかも2回(直らないので載せ替えた様です)

調べていくと
燃料ポンプ交換済み
コンピューター交換済み(中古)
スロットルボディASSY交換済み(中古)
試運転をするも症状出ず
外部診断機繋ぐも異常なし判定

何度も試運転を重ねるとやっと症状出ました!
突然アクセル踏んでも吹け上がらなくなりパンパンなって速度も上がりません
明らかに燃料が薄い様です
外部診断機で数値を見ていくと一つだけおかしな数値も見つけました
フロントO2センサーが1、2Vで固定になってました
本来O2センサーが0V~1Vを行ったり来たりするものなんですが濃い燃料で1Vですがそれを越える数値が出てるのでコンピューターが燃料を薄く薄くしようとして不調になったと思われます

変な数値を出すO2センサーを交換します

外したO2センサー

新品を用意

交換すると・・
0、16V

0、69V

グラフで見るとこんな感じ
1V以内に行ったり来たりしています
試運転しても今のところ問題無さそうですがもう少し走り込んでから納車しますね

もしかしたら最初からO2センサーだけで直ったかも?なんて思った案件でした