犯人探しが一番時間が掛かるもの | 日本一の1級自動車整備士・花岡龍二・のいるお店・RーTYPEなブログ

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第18回全日本自動車整備技能競技大会優勝の1級自動車整備士が送る
日々の整備の備忘録

スズキ ワゴンR RR MH21S
DIタイプ(ダイレクトインジェクション)直噴エンジンの初期型です

信号待ちでエンストしてセルは回るけど再始動出来ないと朝布団の中で電話を受ける
クルマを急いで取りに行くとアクセル踏むとエンジン掛かりました
ただアイドリングが維持出来ないので常にアクセルから足が離せない状態で帰社

アイドリングは一本死んだ感じです
13万km走行車輌なのでまずはスパークプラグとイグニッションコイル疑います
交換時期の過ぎたプラグは無条件で交換
ファーストアイドル上がらずばらつきは納まらないです

スロットルボディを外してカーボン除去

ISCバルブ(アイドルスピードコントロールバルブ)も真っ黒なので掃除
これで直るかと思われたがバラバラいってます
外部診断機では異常なし
プレッシャーセンサー?EGR?インジェクター?残るはこの3つか?

今回の犯人はEGRでした!
EGRとは排気ガス再循環装着で排気ガスを吸気に吸わせて最高燃焼温度を下げてNOxを減らす装着なんですが・・
通常アイドリングでは閉じているバルブがカーボンが詰まって閉じきらず排気ガスが流れ込んでしまい不調になってしまったようです
これでもダメならかなり大変だったので直って良かった!