流星群 -5056ページ目

fra-foaライヴ 復活on解散

小説の一文節を切り取ったようなライヴだった。
いや、総てを見納めにするには短すぎる。
提示されたのはたった一つの「語句」かもしれない。
可視化されたのも幻覚。
最期のもっとも短い90分。

バンドという形態に決別する決心を、
メンバー全員が提示したような強さ。
岬の突端から澄み渡る空のその先へ踏み出すような潔さ。
それは、ねもころに音楽を昇華しようと希求するようだ。

過去僕がfra-foaと言うバンドに興味を持ったのは、
シンプルなバンド編成からくる濃密な音の洪水。
和製ニルヴァーナという称号。
三上ちさ子さんというボーカリストに興味を抱いたのも、
端整なビジュアルからだった。
実に安易な入り方をした。

そのバンドが1年3ヶ月ぶりに復活し、そして解散していった。
儚く脆く宙に散ってゆくガラスの粒。
残ったのは僕の胸の中の空洞と
それに共振する叫びのような歌声とギターノイズだった。

整理ナンバー81、82