久しぶりの三ツ星レストランは、パリの三ツ星の中では、唯一左岸にあるレストラン。
かなり覚悟の上で訪れた、アランパッサール氏のお店、「Arpege(アルページュ)」です。
 
何が覚悟って・・・一つ目は「お野菜」中心のメニューだということ。
狂牛病が騒がれだした前後から、メニューから鶏と鳩以外のお肉をすべて排除。
前菜からデセールに至るまで、ブルターニュにある自家農園で栽培したお野菜と、お魚だけを使った
メニュー構成がされています。私はいいんですが、夫は火の通ったお野菜が基本的にダメなので・・・

夫は以前にも来たことがあって、当時はまだお肉類を排除する前のメニュー。とても美味しかった!と
いう、いい印象が残っているので、野菜だらけのメニューで印象を壊したくないという思いが強く、再訪を
渋っていたんです・・・。
 
そして、もう一つの覚悟は、その「金額の高さ」!
各国のフレンチレストランの中でも、パリはやはりその立地からか全体的に高めですが、その中でも
特筆すべき!というくらい、か~な~り!お高いです(*_*;
 
改めて値段を書くとギョッとするのですが、今回、アペリティフ+グラスワイン+コーヒー(各々2人分)
だけで、なんと「130ユーロ」でした。ユーロ高の今、日本円だと・・・なんて、計算してはいけません(笑)
もちろんここに、お料理の値段+税金が加わるわけで・・・ 恐っ・・!(ちなみにこの日、1ユーロ=172円)
 
でも、私たちが行った平日(ベルギーは祝日)でさえも、小さいとはいえ、満席になるほどの人気店。
価格が下がれば、今以上に予約が取れなくなるのは間違いなし!な感じです。

ちなみに、パリでいちばん予約の取れないお店と言われる「アストランス」のパスカル・バルボ氏は
このお店のスーシェフでした。さらに、そのアストランスのスーシェフだったのは、東京の三ツ星
「カンテサンス」の岸田シェフ。孫弟子まで三つ星とは!『よい素材を活かす』というパッサール氏の
信念がアストランスでもカンテサンスでも脈々と受け継がれていますね~。
(アストランス訪問記→こちら   カンテサンス訪問記→こちら ついでにこのお店の前身のシェフは、
アラン・サンドランス→訪問記はこちら こちらも師匠、ミッシェル・ゲラールさん→訪問記はこちら)

イメージ 1さ、覚悟を決めたら早速行きましょう!
 
アンヴァリッドからロダン美術館へ抜け、
ロダン美術館の角を曲がったら、じっくり
建物の壁に目を凝らしてください。
 
見つかりました?
他の標識に埋もれそうなくらい小さな表記。
 
この目立たない文字だけがこのお店の目印。
他に看板はナシ!

グラスや飾り皿とおなじ、波型の模様の施された
ガラスのドアを開けて、いよいよ店内へ!
 
テーブル数は少なく、インテリアは・・・シンプルだけど、び、微妙?カルトには、壁のガラス細工と同じ柄。
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カトラリーは、クリストフルとライオールの特注品。
グラス類もラリックの銘入りの特注品でした。
 
この日いただいてきたメニューは、
「L'Ete des Jardins(夏の庭)」
 
お昼のランチコースです。

 
 
いつも、ランチをお願いするときは何か一品アラカルトで追加するのですが、サービスのお姉さん曰く、
コースで十分よ!とのことだったので、食べたいものはあったんですが、今回追加はありません。
 
アペリティフは、シャンパーニュで。特に銘柄を指定しなければ、シャンパーニュはマグナムボトルから
注いでくれます。 気のせいかな?同じ銘柄のシャンパーニュでも、マグナムって美味しくないですか?
私は、好き☆(この日のシャンパーニュは「Billecart Salmon」でした。)
 
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アペリティフのおともには、小さな小さな野菜のタルト。
 
見た目もとっても凝っているし、かわいいんですが、
それぞれがとってもおいしい!
 
びっくりするくらい「お野菜の味!」 美味~~♪
 
特に、フヌイユのがお気に入りです☆

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卵の殻に入ったものは、シェフのスペシャリテ、
Œuf à la coque「半熟卵」(笑)。
 
半熟卵って書くと、なんだそれ?って感じですが、
66度で火入れされた卵黄とフワフワの白身、さらに
とろりと垂らされたメープルシロップ&シェリー。
 
これが、びっくりするくらい超~~~感動の味です!
たかが卵と侮ることなかれ!
 
さすが『火入れの達人』と言われるだけのことはある!!

この日、ワインは結構分厚いワインリストを眺めつつあれこれ悩んだのですが、この後、ベルギーまで
運転して帰らなければならなかったので、おとなしくグラスの赤をお願いしました。
 
出てきたのは、かなり癖の強いアルザスの赤。これ本当にワイン!?って位、強烈な味。
最初は、不味っ!って思ったんですが、グラスに注がれてからしばらく経つと、香りも味も丸くなってきて、
最後にはおかわりしたいくらいおいしくなってました。なんだかとっても不思議なワイン・・・・
 
さ、前置きが長くなりましたが、お料理に行きましょう。

イメージ 6Fines ravioles potagères « belle saison»
お野菜のラビオリが入ったコンソメスープ。
 
先日のお料理教室以来、ぜひレストランで
コンソメスープを!・・と思っていましたが、
ついに実現しました。 
 
が。このコンソメは何となくお野菜だけで
味を出してあるような・・・?
 
コンソメの味の割に、ラビオリの中のお野菜の
パワーが強くて、スープが若干負けてます・・・

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甘酸っぱいあんかけになっているこちらの一皿。

Homard de l'archipel de Chausey

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うす~~くスライスされた蕪をそおっと
開いてみると・・・中にはぷりっぷりの
オマールっ!
 
このオマールは、か~な~り!美味しかったです♪ 

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噴火直前の火山のようなこちらの物体は・・・
Betterave rouge au sel gris de Guerande
 
その名の通り、ベトラーブをゲランデのお塩で
塩釜焼きにしたシンプルな一品。
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こんな風に切り分けて、バルサミコだけを
かけていただきます。
 
シンプルなお料理ですが、これがまた絶品!
 
ベトラーブの甘さが最大限に生かされていて
あっという間に完食です。

イメージ 11ガスパチョのマスタードクリーム添え
 
ガスパッチョ・・とは言うものの、白いクリーム状の
スープ。
 
その上にふわふわと軽いムースが浮かべられて
います。 
 
ムースはマスタードらしくちょっぴり刺激的な
味で、とってもおいしい♪
 
面白い組み合わせのスープでした。
 
 
お料理は、まだまだ続きますが、ずいぶん長くなってしまったので、後半は別立てで・・・