人気アイドルグループ「AKB48」メンバーの握手会が5日、東京・江東区の東京ビッグサイトで再開され、250人のメンバーが参加した。

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 5月25日に岩手県で起きたAKBメンバーの握手会襲撃事件を受け、5月、6月の握手会などは開催を見合わせていた。

 会場は厳重な警備態勢が敷かれた。警備スタッフは350人で、これまで同規模の握手会では50人態勢だっただけに、7倍に大増員された格好だ。さらに整理スタッフ700人を合わせ、1000人を超えるスタッフが対応に当たった。また、警察官の姿も各所で見られた。

 所属レコード会社のキングレコードは再発防止策として、警備会社と入念な打ち合わせを行い、メンバーやスタッフとは事前説明会を開き、何度もテストを重ねてきた。 この日は入場の際に手荷物の持ち込みを原則1個に限り、手荷物検査に加え、50台の金属探知機による入念なボディーチェックを導入した。

 握手をする際は「預かりカゴ」にいったん手荷物を置き、ファンは高さ1メートル強の柵越しに握手した。メンバー一人ひとりに警備スタッフも付いた。

 また、ポケットの中身を調べたり、ベルトとズボンの間に何も挟んでいないことを確認することも。他にもオフィシャルグッズの販売や、通常ならファンのために設けられている「交流スペース」もセキュリティー強化を理由に中止された。

 7月は13日(北海道)、27日(広島)にも握手会を開催する予定だが、今回の握手会を考慮したうえで、詳細については最終的に決定される。