イギリスがWRCのカレンダーからはずされる恐れあり?? | YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

元ラリードライバーの車屋社長のイギリス、ヨーロッパでの日々の仕事、活動などなど。ビジネス、自動車情報や、自動車の輸出、並行輸入事、モータースポーツ(特にラリー)の話題を中心としたブログです。

イギリスのモータースポーツニュースで、FIAから、今年でラリーウェールズGBを最後にするよう、通達が着たとのことで、今年でウェールズでのラリーが最後になってしまうようですね。


もし、再度ウェールズで・・・または、他の開催地が見つからないのであれば、イギリスは、WRCのカレンダーからはずされるとのことらしいです。


今、イギリス側で、開催地として、サンダーランドという、イギリスの北にある都市に交渉中とのことですが、まだ市から返答がないとのことです。


FIAのボスが、かつてのRACラリー(ウェールズラリーGB前に来たイングランドで行われていたイギリスのWRCイベント)の再現を・・・みたいなことを言っているのですが、それで、イギリスラリーは盛り上がるのでしょうか??


私も、1980年代、1990年代のラリーは、好きで活気にあふれていました。RACラリーは、まさにかつての世界3大ラリーイベントとして、毎年、WRCシーズンの最終戦を締めくくるものでした。


今年のラリーウェールズGBを見に行ったのですが、参加台数も50台?60台ぐらいで正直、かなりさびしいものでした。来ている人もかなり少なかった気がします。


僕がチームとして、当時の全日本2WD日本人チャンピオンのチーム員として参加していたときには200台越え、300台近く参加台数があった時もありました。


以前のブログにも述べましたがモータースポーツは、経済状況にかなり影響を受けます。参加ワークスチームも少なく、経済状態が厳しいということは、自ずとプライベーターの数も少なくなります。車両も、ご存知の通り、FIAイベントに出るには、車両も、ホモロゲーションというものが必要になります(FIAが公認する。生産を中止した日から7年後に公認が無効となる。)。要するに古いモデルは、FIAイベントには出られません。そして、新しい車両であればあるほど、競技車両は、制作費も高くなっていきます。泣きっ面に蜂ですね。(FIAも参加者に対してそういった経費を少なくして、勝負できるように、レギュレーションを工夫してきているのですが・・・)


そして、WRCとして開催地になっていたウェールズ・・・


ラリーは、SSの区間を移動するのに公道を使いますが、名物として、警察が何台ものラリー車を連れて停止させチケット切ったりなんて場面もあります。ウェールズはスピードカメラが多く、実際交通法の取り締まりも厳しい場所でもあります。確かに悪質すぎるラリー車は別としてですが、少し、ラリーに対してハラスメントも強い気もしますし。(意外とイギリス自体、モータースポーツ発祥の地とは思えないような、ハラスメントが強いところがあるのでは?と思います。)


あと、私の自分勝手な意見なのですが、ドライバーの皆さん、少し走りが上品すぎている気が・・・・ラリーでもレースのような、あまりドリフトをしない、緻密な走りになってきました。そういう走りがラリーでも出来るようになった、車及び部品のテクノロジーの発達の賜物なのですが・・


昔のラリーの走りは・・・そりゃもう、とち狂っているようなドリフトしたり、スカンジナビアンフラック(フェイントですね。コーナーに対して、いったん逆に振って、振り子の原理でドリフト体制を作るテクニック)したりなどなど。自在変幻に車を操るそういった走りが多かったでした。要するに、そうしないと曲がらない車が多かった、ということもあり・・・。でも、それは見てて、楽しいものですよね。私は1980年代からラリーを見ていて、この走りっぷりに惹かれて、ラリーを始めたくらいですので。


しかしながら、観戦には冷め気味ですが、やってて一番楽しいのはやっぱりラリーですけどね(ラリーは観戦して一番つまらない、反面、やってて一番楽しいモータースポーツというのが自論です。)