●帰ってきた あぶない刑事
あの「あぶない刑事」が8年振りに帰ってきた。2016年公開の「さらば あぶない刑事」ではタカとユージが定年退職し、ニュージーランドで探偵業を営むというストーリーだったので、てっきりアレで終わりかと思っていたが、「帰ってきた あぶない刑事」として復活したのである。
舘ひろし、柴田恭兵の両氏ともに70歳超えていたので、まだアクションシーンなどをできるんだろうか、と不安であったが、全くの杞憂であった。
格闘や全力疾走をするシーンはもちろんのこと、ガンアクションも期待通りの派手さ。ストーリーもあぶない刑事らしい単純明快かつ軽快なものであった。しかし、あの2人の若々しさには驚いた。あんなに格好良くて、ダンディーでセクシーな70代は日本全国を探しても居ない。やはり、格好良い人は年を重ねても格好良いのだということを実感した。
●大下勇次モデル
「帰ってきた あぶない刑事」の劇中でタカは9mmのガバメントを、ユージはS&W M10を使用するのだが、今作ではタナカワークスがユージのプロップガンの製作を担当した。そして、劇中に登場したものと全く同じ仕様のモデルガンが大下勇次モデルとして限定販売された。
本体のみのスタンダード版と革製ホルスターやスピードローダーなどがセットになったデラックス版の2種類が用意され、価格は4万5千円と7万8千円。オフィシャルライセンス商品ということでライセンス料が絡んでいるのか、正直お高めではあったが、劇中で使用されたものと同じモデルという点に惹かれ、腹を括ってスタンダード版を購入した。
ユージモデルは〈ピンドバレル〉〈ケースハードン調のトリガー&ハンマー〉〈センターダイヤの木製グリップ〉〈パックマイヤータイプのグリップアダプター〉と1960年代のミリポリを再現している。
購入した当初は、この仕様で4万5千円(しかも税別)は高いなぁと密かに思っていたが、いざ劇場に足を運び、スクリーンの中でユージが自分が持っているものと同じミリポリを撃っているのを見ると、何とも言えぬ嬉しさを感じ、値段の高さはすっかり気にならなくなってしまった。実に単純である。
オフィシャルライセンスを取得した公式モデルということで、パッケージには「帰ってきた あぶない刑事」のロゴが入る。
このモデルは取扱説明書にも力が入っており、使用方法の詳細な説明はもちろんのこと、今までユージが使用したプロップガンが写真付きで紹介されており、資料性も高い。
カートリッジも特別仕様で、弾頭が銅メッキされており、ダミーカートのようなリアルな雰囲気。空撃ち用のスプリングも内蔵されているので、心置きなく作動させることができる。
バレル左側面には「SMITH&WESSON」の刻印が入る。また、ピンドバレルが再現されており、バレル付け根には実際にピンが打たれている。
バレル右側面には「.38 S.&W. SPL.」の刻印が入る。
フレーム右側面にはアドレス刻印、サイドプレートにはS&Wのモノグラムが入る。
フロントサイトは4mm幅のセレーション入りランプサイト。
リアサイトはスクエアノッチのフィクスドサイト。ノッチの幅は5mm。
シリンダーは.38スペシャル用のやや短いタイプが再現されており、それに伴いフォーシングコーンが延長されている。
シリンダーの装弾数は6発。ミリポリの2インチはチーフと比べられることが多く、装弾数6発でサイズが大きいミリポリか、装弾数5発でサイズが小さいチーフか、という議論が交わされることがあるが、Kフレームの方がグリッピングが安定するし、装弾数1発の差は正直デカい。2インチのラウンドバットならば、さほど嵩張らないので、私だったら迷わずミリポリの2インチを選択する。
トリガーはナロータイプでケースハードン風の仕上げが施されている。アクションは毎度申し上げている通りのスムースさで完璧。いわゆる「チチバン」もするし、どんなにゆっくりトリガーやハンマーを引いても確実にシリンダーが回りきる。S&Wのリボルバーを作らせたらタナカの右に出るメーカーはいない。
ハンマーはチェッカリング入りのナロータイプで、こちらもケースハードン調に仕上げられている。
グリップはウォールナット製のダイヤモンドグリップが標準装備となっている。これもタナカのアイディア商品である「+weightシリーズ」となっており、グリップ背面に金属のウエイトが仕込まれ、重量を稼いでいる。
さらにパックマイヤータイプのグリップアダプターも標準で付いてくる。
「帰ってきた あぶない刑事」でタカは9mmのガバを使っていたということで、マルイのシリーズ70と並べてみる。
タカのプロップガンはエランが担当したそうで、こちらも劇中に登場したものと同じモデルを購入することができるが、お値段は何と23万円也(しかも税別)。さすがに手が届かない…。
続いてはハートフォードのビクトリー2インチと。同じミリポリの2インチだが、製造時期によってバレルやフロントサイト、ハンマーにグリップとさまざまなパーツの形状が異なる。
最後は歴代のユージのリボルバーたちを集合させてみる。残念ながら「まだまだ」で使用したM586 3インチカスタムは未所有。個人的に一番似合っていたと思うのは「もっと」で使用したパイソンかなぁ…。ホルスターも格好良かったし。
まぁ若々しいとはいえ、お二人が90歳になって映画を撮るのは難しいと思うので、さすがに今作が最後でしょう。40年近くに渡り、お疲れ様でした。





























