●憧れの"コークボトル"

 

 憧れのコークボトルグリップを手に入れた。とはいっても、S&W純正のものではなく、CAWのレプリカだ。欲を言えば、S&Wの純正を手に入れたいところだが、あちらは極めて希少で値も張る。しかし、CAWの出来栄えもかなりのものなので、今回ご紹介しようと思う。

 

 

 1950年代の半ばから1960年代の半ばにかけて製造していたターゲットグリップを愛称だ。Nフレーム用が有名だが、Kフレーム用も存在したとのこと。グリップ中央のセンターダイヤの辺りが膨らんだ形状となっており、グリップを後ろから見ると、コーラの瓶のように見えることからコレクターの間で「コークボトル」と呼ばれている。

 

 

 背面はご覧の通り。

 

 

 グリップを後ろから見ると、中央が膨らんだ複雑な形状であることが分かる。これがコーラの瓶に見えるかどうかは個人の想像力次第といったところだろうか…。

 

 

 タナカのM29についていたプラ製のターゲットグリップと並べてみる。センターダイヤの有無のほかに、チェッカリングが施された面積やアールの具合などに違いが見られる。

 

 

 早速、タナカのM29に装着。うーん、渋くていいねぇ…。タナカのモデルガンはM29-2のなかでも、1962年~1968年に製造されたものを再現しているので、コークボトルをつけても考証的に問題はないはず。

 

 中央が膨らんだ形状が絶妙で、バシッと一発でグリッピングが決まる。親指も自然に"フットボールカット"に収まる。実に素晴らしい握り心地で、下手なカスタムグリップよりも断然良い。

 

 たかがグリップ、されどグリップ。グリップの世界は奥が深い。