ベレッタ92Fはデザインが非常に素晴らしく、何挺も持っていても飽きが来ることは決してない。東京マルイのU.S.M9ピストルは、数あるベレッタコレクションの中でも特に気に入っているモデルで、ズッシリとした重量感と軽快な作動が楽しい1挺である。
●デコッキングと可変ホップを搭載したベレッタ
東京マルイのベレッタ92Fのガスブロ―バックガンは、既に「M92Fミリタリーモデル」が発売されていたが、初期に発売されたモデルであったため、セフティは実銃と異なるコック&ロックでホップアップは固定タイプであり、再現性、使い勝手ともに見劣りのするものであった。
2012年8月に発売されたM9A1では、デコッキングシステムと可変ホップアップを搭載し、さらにスライドとフレームで表面の仕上げを変え、各部にウエイトを仕込むことで、質感と重量感の向上が図られた。そして、2015年10月には、ベレッタ92FにM9A1と同様の機能を搭載したU.S.M9ピストルが発売された。
東京マルイ U.S.M9ピストルを実際に手にすると、その重量感に驚く。スライド、フレームともにABS製でありながら、重量が950gもあり、空のマガジンを装填した実銃とほぼ同じだ。マガジンを抜いても690gと十分な重さがあり、ただ握っているだけでも楽しい。
パッケージは、東京マルイらしくこだわりが感じられるもので、シンプルながら非常にカッコイイ。
マガジンは亜鉛ダイキャスト製で、装弾数は26発。M92Fミリタリーモデルやタクティカルマスター等とも互換性がある。
アンダーレールのないシンプルなダストカバー。これこそがベレッタだという方も多い筈。
写真では分かりづらいかもしれないが、スライド左側の先端にポツポツと凹みのようなものが3か所ほどあった。通販で購入したため、製造途中で生じたものか、あるいは輸送中に生じたものか分からないが、光の具合によっては目立つことがあるので、少々残念だ。
ホールドオープンした姿は最高にセクシーだ。スライドストップは金属製プレートと噛み合うようになっているため、ノッチの摩耗を気にする必要はない。
本格的なガスブロ―バックガンの第1号であるWAのベレッタ92FSと並べてみる。写真のWA ベレッタ92FSは、スライドがポリッシュタイプになっている初期型だが、現在でも快調に作動し、近距離でも命中精度も高い。
東京マルイ製(左)はファイアリングピンが再現され、セフティレバーを下げると、実銃同様にファイアリングピンが上を向く。対して、WA製(右)はファイアリングピンの再現はない。この点は、現行型のパーフェクトバージョンでも改良が行われていない。
続いては、MGCのデザートストームと。HW製のデザートストームと並べてみても、安っぽさを感じることは全くない。
商標の関係で、ベレッタを示す刻印は一切ない。テイクダウンラッチ上の刻印は本来ならば、「PB」と入るところだが、マルイオリジナルの「MB」に変更されている。
フレーム右側面には「ASGK」や「TOKYO MARUI」の刻印がある。
グリップのマークも本来ならば、「3本の矢」が描かれている筈だが、マルイのM9は「3本の剣」に変更されている。ただ、ホンモノの刻印に非常に似たデザインとなっているため、遠くから見た限りでは気にならない。
実物刻印のレプリカ(左)とマルイのグリップ(右)を比較してみる。先ほども申し上げ通り、「3本の矢」が「3本の剣」となっているほかに、「P.BERETTA」の刻印が「U.S.MILITARY」に変更されている。
このモデルの目玉の1つであるデコッキングシステム。非常に軽い力で操作することができ、動きはスムース。ただし、デコッキングを繰り返すと、スライドにガタが生じ、デコッキングが出来なくなることがあるようなので、注意が必要だ。
フロントサイトにはホワイトドットが入る。エッジの立ちも申し分ない。
リアサイトは決して大振りではないものの、視認性は良い。
テイクダウンラッチを下げることで、実銃と同様に分解をすることができる。
このモデルのもう1つの目玉である可変ホップアップシステム。チャンバーのダイヤルを回すことでホップアップを調節することができる。ガスガンということで、ロッキングブロックはデフォルメされているが、スライドの動きに合わせて下降/上昇するようになっている。
●実射
昼間でも気温が低い日が続き、ガスブロ―バックガンには厳しい時期になってきたが、マガジンを人肌程度まで温めたうえで、実射を行った。ターゲットまでの距離は約3mで、0.25gのBB弾を使用した。中央の黒点を狙い、5発撃ったが、全弾がサイトよりも下に着弾した。グルーピングは25mmだった。
続いて、3点圏にサイトを合わせて撃ってみると、全弾が黒点に命中した。どうやら、3mでサイトよりも50~60mm程度下に着弾するようだ。ホップアップの調整などで遠距離では、サイト通りに着弾する可能性があるが、近距離ではサイトよりも下に着弾するため、コツが必要だ。
●最後に
東京マルイ U.S.M9ピストルは、ファン待望のデコッキングと可変ホップアップを搭載したモデルで、ABS製ながら実銃と同等の重量があり、ズッシリとして重量感を味わうことができる。また、スライドとフレームで表面仕上げを変える、パーティングラインもトリガーガード内に至るまで処理するなど外観にもこだわりが感じられる。
商標の関係でベレッタの刻印が一切ないこととBB弾がサイトよりも下に着弾することの2点に不満が残るが、価格や入手のしやすさなどを考えると、現在発売されているベレッタ92Fのガスブロ―バックガンの中で、総合的に最も優れているモデルではないかと思う。






















