●HKSのスピードローダー
スピードローダーは、その名の通り、リボルバーのリロードを素早く行うことができる便利なグッズで、映画やドラマなどで見たことがあるという人も多いのではないだろうか。今回は、HKSのKフレーム用スピードローダーを中古で手に入れたので、タナカのKフレームモデルガンに使えるか否か、さらにその他のモデルに使えるか否かということを試してみようと思う。
HKSのスピードローダーは、使用弾薬の口径やシリンダー径の異なるリボルバーに対応するため、21種類ものバリエーションが用意されている。日本で馴染みが深いのは、.38口径リボルバー向けの“Aシリーズ”で、次の8種類がラインナップされている。ノブに型番が刻印されているため、パッケージを見なくても識別することができる。
10-A:S&W Kフレーム、ダンウェッソンなど
27-A:S&W M27/M28、ルガー スーパーレッドホークなど
36-A:S&W Jフレームなど
586-A:S&W Lフレーム、ルガーGP100など
587-A:S&W Lフレーム(7連発)など
DS-A:コルト ディテクティブスペシャル/コブラなど
MK3-A:コルトMkⅢ/MkⅤなど
PYA:コルト パイソン
スピードローダーは、突起でカートリッジのリムをロックするという単純な構造で、ノブを回すことで、ロックを解除することができる。
●タナカのKフレームとの相性は抜群
早速、タナカのカートリッジをスピードローダーにセットしてみた。.357マグナムカート、.38スペシャルカートともに問題なくセットすることができた。
まずは、M19に使用してみる。ノブを回すとロックが解除され、カートリッジが一斉にシリンダーへ装填される。これは便利だ。オーバーサイズグリップを装着していたが、干渉することは無かった。
続いて、M10に使用。こちらも全く問題なし。タナカのKフレームモデルガンとHKSのスピードローダーの相性は良いようで、一連の動作をスムースに行うことができた。
●Kフレーム以外との相性
10-AはKフレーム用だが、他のモデルにも使えるのではないかということで、さまざまなモデルガンで試してみた。
まずは、Kフレームと各部の寸法が近いマルシンのS&W M586で試してみる。カートリッジは同じ.38口径なので問題なく使用することができる。マルシンのカートは、タナカのものと比べて全長が長く、ホンモノに近いので、スピードローダーにセットしたときの雰囲気が良い。
LフレームはKフレームよりもシリンダー径が少し大きいが、使用することができた。ただし、Kフレームと比べると、ややタイトな感じ。
Lフレームで使えるのならば、タナカのコルト パイソンでも使えるのではないかということで試してみる。
写真の位置よりも奥にスピードローダーを入れると、オーバーサイズのグリップと干渉し、スピードローダーを取り出すのに非常に難儀する。一応は使用できるが、パイソンは専用品を購入した方が良いだろう。
続いてはMGCのコルト ローマンに使用してみる。MGCの.357マグナムカートはホンモノよりもリム径が小さいようで、スピードローダーにセットするとグラつきが気になる。
シリンダーへの装填は問題ないものの、やはり、カートのグラつきが気になるので、MGCの純正品を使用するのがベストだろう。
コルトのMkⅢに使用できるのであれば、MkⅤはどうだろうかということで、KSCのキングコブラで試してみる。KSCの.357マグナムカートは弾頭が銅色になっており、まるでダミーカートリッジかのようなリアルさである。
グリップなどに干渉することもなく、問題なく使用することができた。
おまけということで、マルシンのエンフィールドリボルバーでも試してみる。一応は.38口径だが、スピードローダーにセットすると、MGCのローマン同様にカートリッジがグラつく。
スピードローダーがエジェクターと干渉するため、写真の位置より奥へは入らない。弾頭がシリンダーに入るかどうかという不安定な状態で、ノブを回すと、力の入れ方によってはカートが落ちる可能性があるので、おすすめはできない。
Kフレーム以外のリボルバーで試した結果をまとめると次のようになる。
マルシンM586:〇
タナカ パイソン:△
MGCローマン:△
KSCキングコブラ:〇
マルシン エンフィールド:△
HKSの10-Aには、マルシンM586、KSCキングコブラは問題なく使用可。タナカ パイソン、MGCローマン、マルシン エンフィールドは何らかの問題があるものの、一応は使用可という結果になった。
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