タナカのEVO2シリーズは、従来のモデルガンとは一線を画する驚異的な作動性と耐久性を兼ね備えており、ファンからの人気も非常に高い。今回は、SIG P229を発火させてみたので、その様子をご紹介する。
タナカのEVO2シリーズは5mmキャップを使用する。現在、5mmキャップは「MGキャップ」と「プラグファイヤーキャップ」の2種類が販売されているが、今回はMGキャップを使用した。
キャップ火薬はローダーを使い、ライナー(左から3つ目のパーツ)の中へ押し込む。遊び慣れたマルシンのPFCとは構造が全く異なるため、最初はやや戸惑った。
本体には5発のカートリッジが付属する。スペアカートリッジは10発で5280円と高価なので、気軽に買い足すことはできない。
カートリッジにキャップ火薬を詰めたら、マガジンに1発ずつ装填していく。
作動は快調そのもので、「パンッ」という発砲音とともに、カートリッジが次々と吐き出されていく。リコイルはモデルガンらしい俊敏なもので、手首にビシッと振動が訪れる。そして、全弾撃ち尽くすと、しっかりとホールドオープンする。
オートマチックのモデルガンはリボルバーに比べると、発火音が小さいものが多かったが、P229は4つ穴仕様のトップを採用することで、リボルバーに勝るとも劣らない迫力ある発火音を実現している。
続いて、5連射を。ジャムは一切なく、ストレスなく発火を楽しむことができる。スライドとバレルには強化樹脂を使用し、リコイルスプリングにはバッファーが組み込まれているため、「壊れるかもしれない」という不安感は全くない。
発火が終わったら、カートリッジを分解し、洗剤を入れた水に漬ける。こうすることで、汚れが自然と浮き上がってくる。30分ほど経ったら、水ですすぎ、ブラシを使って綺麗にする。
銃本体は通常分解をしたうえで、バレルは水洗い、スライドやフレームなどは綿棒で汚れを取る。
レールには汚れが溜まりやすいので、入念に掃除を行う。
フレーム内部の金属パーツには防錆処理が施されているので、安心して発火することができる。
P229は既に60発ほど発火したが、ジャムは殆ど無く、パーツ破損の予兆も一切ない。バンバン発火させたいという方には非常にお勧めできるモデルガンである。