タナカワークス S&W M10 ver.3は、リアルな外観と滑らかで正確なアクションを兼ね備えたモデルで、満足度は非常に高かったが、ただ1つだけ気になる点があった。グリップの握りづらさである。M10には、フェイクウッドのサービスサイズグリップが標準装備となっているだが、このグリップが何とも握りづらい。グリップの交換を検討したが、オールドファッションなM10にはラバーグリップは似合わないし、.38口径の細いテーパードバレルとオーバーサイズグリップの組み合わせには違和感があるということで、付属のサービスサイズグリップにグリップアダプターを付けることとした。

 

 

 今回、購入したのはタナカワークスの「Kフレーム グリップアダプター」。黒とステンレスの2色があり、黒が1,800円、ステンレスが2,000円となっている。黒をチョイスしたのだが、マットな仕上げで高級感がある。

 

 

 金色のパーツをグリップとフレームの間に挟み込んで固定するのだが、厚さが薄く、強度に不安がある。取り付けた際にガタツキは全くないので、問題はないと思われるが、変形させないように気を付けたい。

 

 

 グリップアダプターを取り付けると、グリップとフレームの隙間が埋められ、握りやすさが向上するうえに、トリガーと手の距離が短くなるので、トリガーを引きやすくなる。

 

 

 グリップアダプターを取り付ける前のM10。やはり、テーパードバレルにはサービスサイズグリップが似合う。

 

 

 グリップアダプターを取り付けると“昭和の制服警官のリボルバー”といった雰囲気になる。スタイリッシュなテーパードバレルと野暮ったいグリップ周りの対比が良い。

 

 タナカワークスのグリップアダプターは、安価で入手もしやすいので、サービスサーズグリップのクラシックな雰囲気を生かしつつ、グリッピングを向上させたいという方は購入してみてはいかがだろうか。