「ベレッタ 92SB VS. 92F」などという仰々しいタイトルを付けてみましたが、今回比較するのはスズキ 92SB(モデルガン)とMGC 92F(固定スライドガスガン)なので、この2丁を対決させて、甲乙を付けようというのは無理があります。また、私は実銃の92SBと92Fの違いに関する詳細な知識があるわけでもありませんので、簡単な比較と捉えていただければ幸いです。

 

 

 実際に92SBと92Fを並べてみると、その違いは一目瞭然です。92SBは“トラディショナルなベレッタ”といった雰囲気で、M1934やM1951などの雰囲気を色濃く残していると思います。対して92Fは“モダンなベレッタ”といった感じで、92SBと比べると随分、近代的に見えます。

 

 

 92Fは92SBよりもボリューミーな印象です。スズキ 92SB、MGC 92FともにABS製のトイガンですが、スズキ 92SBは光沢のあるフィニッシュになっており、MGC 92Fはマットなフィニッシュになっています。

 

 

 92SBと92Fの違いで最も分かりやすいものは、トリガーガードの形状ではないでしょうか。

 

 

 92SBのトリガーガードはシンプルなラウンドタイプです。シンプルなトリガーガードは妙に色っぽく、ずっと眺めていたくなります。

 

 

 92Fのトリガーガード前部には指掛けがあり、ラウンドというよりはスクエアに近い形状になっています。92Fが発売された80年代はトリガーガードに指を掛けるのがポピュラーだったのかもしれませんが、最近ではそういうグリッピングをしている人は殆ど見かけませんね。

 私の中で、92Fのトリガーガードの指掛けの使用例としてパッと思い浮かぶのが『クライムハンター』の世良公則氏です。トリガーガードに指を掛けてバシバシと連射する様は、今見てもグッと来るものがあります。

 

 ランヤードリングの向きも異なります。左が92SBで、右が92Fです。

 

 

 左が92SBで、右が92Fです。92Fのグリップ下部にはふくらみがありますが、92SBにはありません。グリップパネルの形状も異なり、92Fのグリップパネル後部は一段低くなっており、親指を逃がすことができるようになっています。

 

 左の92SBのマガジンに比べて、92Fのマガジンはベースが厚くなっています。マガジンチェンジのしやすさを考慮しての改良ではないかと思います。

 

 

 簡単に92SBと92Fを比較してみたわけですが、全体的な雰囲気やパーツ形状の違いなどをお分かりいただけたでしょうか。私はベレッタ特有の優美な雰囲気を強く感じさせる92SBが好みですが、皆さんはどちらの方がお好きですか。今後もさまざまなGUNの比較をやっていきたいと思います。