細孔冷却孔の錆 | タイマ処理のRTMブログ

細孔冷却孔の錆

アルミダイカストは約700℃のアルミニウム溶湯を鋼の金型に素早く入れて冷却し、アルミニウムの部品を作ります。その時、肉厚の部分は十分に冷えないのでピンで押して冷却を早めると共に組織を微細化して該当部分を強化します。最近使用されるピンは先端が細く出来ている物が多く見受けられます。内部には従来無かった細い径の冷却孔が先端に配置されています。非常に効果があるため最近は意外に多く使われています。径が細い程、効果があるようで3Φ径の冷却孔が珍しくありません。欠点は綺麗な水を使っても直ぐに錆が入って詰まってしまい、冷却が効かなくなる事です。タイマ処理は最近この問題を解決する目的で、新しい錆防止の細穴冷却孔にも効果があるタイマQX処理を開発しました。ピン、埋子が対象です。錆が減って、設備の稼働率向上、品質向上が計れると良いですね!