胆大小心録 その116 | むかしのはなし

胆大小心録 その116

百十六

書の世界において、嵯峨天皇・空海・橘逸勢、
または道風・(藤原)佐理・行成と、
やたらと三筆と呼ばれるのは何故だろう。

近衛(信尹)様・瀧本坊(松花堂昭乗)・(本阿弥)光悦までは見分けが付いたが、
今では三人の選り出しができぬ時代だ。


書道において特に優れた三人を三筆と称する習慣が昔からあり、
平安時代初期の嵯峨天皇・空海・橘逸勢を手始めに、
各時代ごとに三筆が設定されたそうです。

小野道風・藤原佐理・藤原行成の三人は三賢とも三蹟とも呼ばれ、
特に優れた三人だそうです。

近衛信尹・松花堂昭乗・本阿弥光悦の三人は安土桃山時代から江戸時代初期の人物で、
寛永の三筆と呼ばれています。

秋成は、
それ以降は大した書家が出ずに、選びようが無いと言っているのでしょう。