胆大小心録 その106 | むかしのはなし

胆大小心録 その106

百六

仏印は蘇東坡と親しい友であった。

印が俗人だった頃、
「宮中の仏場の盛況さを見てみなさい」と、東坡に謀られて、
侍者に変装して宮中に入ると、
帝に「変わった容姿をしている。法師になれ」と言われ、
勅令によって剃髪させられたという事だ。

仏印の才は東坡を超えている。論談弁説、これに関しても東坡が負け、
智に謀られて、思いがけず僧になったのを考えると、智というのは悪才である。


詩人として有名な蘇賦と、友人の僧仏印の話です。
これによると仏印は東坡に騙されて僧侶になったようですが、
本当に友人なのでしょうかね。

才と智の概念は理解が難しいのですが、
器の大きい才能は、ずる賢さに負ける事があり、
だからこそ智は厄介なものだという事でしょうか。