胆大小心録 その43 | むかしのはなし

胆大小心録 その43

四十三

「何をいふても、しら河夜舟」
(何を言っても寝ていて知らぬ)
とは、古めかしい歌だ。
法勝寺の東門へは、白河の流れが大きく、良材を賀茂川に運んだという。


周りの様子に気付かない程、眠りこけてしまう事を白河夜船といいますが、
その語源は、
京都に行った事があると嘘をつく者に
「白河はどうだったか?」
と聞くと、白河とは白河殿を中心にした地帯の名称であるにも関わらず、
川の名前だと思い
「夜船で通ったので川の様子はわからない」
と答えた事によって嘘がばれたと言う話だそうです。
知ったかぶりを指す言葉がやがて現在の意味に変わっていったそうです。

秋成が言いたい事は、
白河という名称の元になった白川は賀茂川に流れ込む支流で、
法勝寺付近では、貨物船が通れるほど川幅が広く、
夜船が通る事もあっただろう。
と言うような意味でしょうかね。

要するに語源にケチを付けているだけですね。